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2024年01月03日15:37

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『雪山の絆』

配信のスペイン映画『雪山の絆』が期間限定で劇場公開されたので、見て来ました。

実際に起きた遭難事故をリアルに描いた作品です。
何度も映画化されています。

【物語】
1972年。ウルグアイのラグビー・チームの選手団と家族を乗せた双発機が、チリのサンティアゴを目指して飛び立った。しかし機体はアンデス山脈に激突し、大破してしまう。
生き残った30名近い乗客たちは、高度4000メートルの雪山に取り残された。しかしいくら待てども救助は来ず、寒さと飢えから命を落とす者が続出する。
やがて彼らは、究極の選択を迫られることになる。

…監督はスペインのJ・A・バヨナ。
スマトラ沖地震後の津波を描いた壮絶な『インポッシブル』があり、ハリウッドに招かれて『ジュラシック・ワールド/炎の王国』も撮った才人です。この手のディザスター・パニック映画で手腕を発揮することは、本作でも証明されています。

この事故の映画化で有名なのは、70年代のドキュメンタリー映画『アンデスの聖餐』と、フランク・マーシャル監督のパラマウント映画『生きてこそ』(1993)です。後者は恐らくテレビで見ていますがあまり記憶になかっただけに、今回の映画の凄惨さが際立って見えました。

ドラマティックな演出はなく、生き残った者の記録による事実を冷静に辿っているようで、見ていると息苦しくなること必至です。これほどの寒さと飢えに苦しんでいるのに空は雲ひとつない晴天というシーンが多く、明るい地獄のようです。

登場人物たちが生き延びるためにとった行動は、部外者が非難してよいものではなく、彼ら自身にしか結論づけられないというのが正しいように思えます。一見すると爽快に見えるラストからは、映画の創り手の苦心が伺えました。

★★★★。
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