リチャード・リンクレイターの監督作で、2019年のアメリカ映画『バーナデット ママは行方不明』が、4年遅れての本邦公開となり、見て来ました。
このままお蔵入りにするにはもったいない佳作だったので、封切られて良かったです。
主演のケイト・ブランシェットはこの後の『TAR』でベネチア映画祭の女優賞を受賞しましたが、本作ではゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネートされています。
【物語】
もと有名建築士で、今はシアトルで娘と夫と暮らすバーナデット(ケイト・ブランシェット)。
他人とのコミュニケーションが苦手な彼女は、娘が行きたがっている南極旅行には行きたくなく、隣人のママ友ともトラブルを起こし、ついに思い切った行動に出てしまう。
…軽い語り口なのにテーマは深い。誰にでも起こり得るような心のトラブルを描いています。追い込まれていく主人公役のケイト・ブランシェットがやはり上手くて、ユーモアの絡ませ方が絶妙です。
嫌味な隣人ママ友役がクリスティン・ウィグで、この人もただの毒女(!)ではなく、抱えている弱さや問題があって、その二面性を上手に演じています。見ていて共感できる人ばかり。
ぞうきんの入ったバケツなど、小道具の使い方もいいし、シンディ・ローパーの名曲”タイム・アフター・タイム”の使い所も素敵です。
(唐突に登場する日本の童謡には驚きました)
★★★★。
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