映画本編以外のところで物議をかもしてしまったメガヒット作『バービー』が封切られたので、見て来ました(それについてはここでは触れないでおきます)。
日曜の午前の回でしたが、またもや観客はアメリカ人ばかり。
彼らの反応(とくに笑いどころ)を見ていると面白いです。日本人のツボと全然違います。
【物語】
バービーたちが幸せに暮らす”バービーランド”。
「定番」のバービー(マーゴット・ロビー)は、ある時、とつぜん”死”について考えてしまう。それはバービーランドではありえないことだった。
物知りの「ヘンテコ」バービー(ケイト・マッキノン)から、人間界にいる彼女の持ち主に危機が訪れていることを知らされた定番バービーは、はじめて人間界へやって来る。しかし、ケン(ライアン・ゴスリング)も一緒についてきてしまったことから、事態は複雑になってしまう。
…日記のタイトルをこんな感じにしたのは、異世界と現実世界を行き来することで双方に歪みが発生するという、『君たちはどう生きるか』と意外な共通点を見つけたため。日本の老巨匠と、ハリウッドの女性監督の同時期の新作に共通要素があったのは面白いです。
本作を撮った新進女性監督のグレタ・ガーウィグは鋭い人ですが、今回は技巧を前面に出さず、脚本と演出で勝負したようです。ポリコレやらLGBTやらで複雑化した世相を反映しつつ、娯楽映画としても成立させているので、見た目以上に奥に深みを感じる映画でした。
とはいえ、自分は「映画なんてたかが映画なんだから面白ければそれでいい」と思っている人間なので、鑑賞の観点は1つだけです。面白かったので良しとします。
バービー人形を作っているマテル社が映画を前面プロデュースしているのに、劇中に登場するマテル社は社長がウィル・フェレルで、とんでもない俗物というのが一番面白かった。日本ではこういうギャグは通用しないでしょう。それでもちゃんとマテル社の一大プロパガンダ映画になっているのだから、大したものです。
★★★。
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