配信と劇場公開で同時にリリースされたオリジナル長編アニメ『雨を告げる漂流団地』を映画館で見て来ました。
同監督の前作『ペンギン・ハイウェイ』で感じたモヤモヤはなく、ストレートな冒険談として良く出来ています。
【物語】
小学6年生、最後の夏休みが始まった。
同じ団地で家族同様に育った航佑(声:田村睦心)と夏芽(声:瀬戸麻沙美)は、航佑の祖父の死をきっかけに仲違いしていた。取り壊し寸前の団地に航佑とその仲間たちが忍び込み、そこに夏芽も居合わせたことから2人はケンカを始めるが、気が付くと団地は海を漂流していた。団地の一室にいた少年”のっぽ”も加わり、少年少女たちのサバイバルが始まる。
…物語が典型的なボーイ・ミーツ・ガールではなく、いびつな人間関係の延長にあるのがポント。思春期の入り口に差し掛かった子どもたちを描いた映画は数多くあれど、そのどれとも似ていない構造で、よくアニメーションでやったと思います。
老朽化した巨大建造物への愛という、ティム・バートンやギレルモ・デル・トロの異形の者への愛にも似たテーマが根っこにあります。アニメーションでしか描けない映像スペクタクルもあり、若い監督の作品とは思えない達観したような目線は、近作の長編アニメーションの中では抜きんでた面白さを醸しておりました。
配信ではなく、劇場必須の映画です。音響効果も非常に重要だからです。
スタジオコロリド、これからが楽しみです。★★★★。
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