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2022年07月20日17:17

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日本の大黒柱・安倍元首相が殺害される9

■山上容疑者の人物像に迫る(続き)

●思想と犯行

20220717
<報道>
 毎日新聞の記事より。

――――
安倍氏殺害示唆する手紙 容疑者、事件前送付か「本来の敵ではない」

 安倍晋三元首相(67)が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、無職の山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が事件の前に、安倍氏殺害を示唆する手紙を送っていたとみられることが17日、明らかになった。手紙には「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と記されていた。また、3年ほど前からSNS(ネット交流サービス)で母親が信仰する宗教団体を恨む投稿を続けていたとみられることも判明。奈良県警は同日、この手紙を押収しており、SNSの投稿内容と合わせて事件に至った動機の解明を進める模様だ。
 手紙を受け取った松江市の男性(71)が17日、取材に明らかにした。男性は母親が信仰する宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を批判する内容のブログを運営している。
 封筒の消印から7月に岡山市内から出された手紙とみられる。同市では事件前日の7日夜、安倍氏が参加した個人演説会が開かれて、山上容疑者も会場周辺を訪れていたことが判明している。会場の状況から襲撃を断念したとされるが、この前後に手紙を出した可能性がある。男性は13日に手紙に気付いたという。
 手紙には、旧統一教会との因縁は「約30年前」として「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…。この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」と記されていた。自分の一生を「歪(ゆが)ませ続けた」と教会を強く批判する内容で印字されていた。
 安倍氏については「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではない」とし、「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と位置付けていた。
 そして「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と結ばれていた。
 一方、SNSのアカウントは2019年秋に作られ「憎むのは統一教会だけだ。結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない」(19年10月)、「オレが14歳の時、家族は破綻を迎えた。統一教会の本分は、家族から巻き上げさせたアガリを全て上納させることだ」(20年1月)などと投稿されていた。
 捜査関係者によると、山上容疑者は宗教団体を恨み団体トップを襲撃しようとしていたが、これが難しかったため、団体と関わりのあった安倍氏を銃撃したと説明している。【松原隼斗、安元久美子】
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20220717
<ほそかわ>
 山上容疑者が犯行前に安倍氏殺害を示唆する手紙。相手は、旧統一教会を批判する内容のブログを運営している男性。SNSでのつながりで、面識はないとのこと。手紙は、消印から7月に岡山市内から出されたもの。事件前日の7日夜、山上容疑者は、岡山市で安倍氏が小野田紀美候補の応援演説をした会場周辺を訪れたが、ここでは無理と襲撃を断念。その前後に手紙を出したと考えられます。
 手紙には、旧統一教会との因縁は「約30年前」として「母の入信から億を超える金銭の浪費、家庭崩壊、破産…。この経過と共に私の10代は過ぎ去りました」と記され、自分の一生を「歪(ゆが)ませ続けた」と教会を強く批判する内容で印字されているとのこと。
 安倍氏については「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではない」とし、「最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と位置付け、「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と結ばれているとのこと。
 この手紙から、山上容疑者は、必ず数日のうちに安倍氏を殺害しようと強い決意を持って行動していたことが分かります。7日の岡山の後は、8日の奈良、埼玉と安倍氏を追い、どこかで仕留めようと考えていたのでしょう。手紙が男性のもとに着いて、警察に通報されることを考えると、8〜9日のうちに実行しようとしていたのではないか。
 「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」という言葉の意味は何でしょうか。生活に困窮しており、経済的に行動できるうちに、銃撃しようということか。殺害した後に自殺するつもりだったのか(犯行後、そうした動きはまったくないが)。成功しても失敗しても警察官に撃たれて死ぬかもしれないと考え、犯行の意思を誰かに伝えておかねばならないと考えたのか。殺害すれば、何者かから報酬が支払われ、海外に逃亡できるという話でもあったのか(これも、第三者のそういう動きまったくないが)。それとも精神的に自分を自分で追い込んでおり、とにかく数日中に襲撃しなければならないという強迫観念に取りつかれていたのか・・・

20220719
<FBでのやりとり>
 高乗正臣氏: 報道を見る限り、容疑者の行動は百歩譲っても政治的目的によるテロ行為とはいえないと思います。安倍さんを一定の範囲で評価しているようですね。理解に苦しみます。
 安倍氏に関しては元年10月、《統一教会のおぞましさに比べれば多少の政治的逸脱など可愛いものだ》《結果として安倍政権に何があってもオレの知った事ではない》と記載。一方で、《統一教会と同視するのはさすがに非礼である》とも書き込んでいた。2年8月には《安倍晋三という人間の政治手法を否定する為に結果まで否定する必要はない》とつづっていた。
 安倍さんに対しては、統一教会と同視するのはさすがに非礼である、、、と述べています。この言葉と実際の殺害行為との関係をどう理解したらよいのか・・・・・・・。
 ほそかわ: 高乗正臣 先生、難問ですが、山上容疑者は統一教会を崩壊させるために、教祖の文一族を全員殺害しようとしたが実行できず、文鮮明の妻・韓鶴子家庭連合会長の来日時に殺害しようとしたが、これも実行できませんでした。そこで、統一教会に最も影響力のある政治家として安倍氏に対象を変更し、彼を殺害することによって、統一教会を社会的に問題化させ、崩壊させるという方法を考えたようです。安倍氏自身への評価や感情の問題ではなく、彼を殺害した場合の効果という点で考えている。その点で、なかなか戦略的です。
 実際、彼を殺害したことによって、社会的・国際的に大きな衝撃が起こり、マスメディアが連日盛んに統一教会を批判する報道をしています。政府による統一教会への活動の規制や禁止にまで行くかどうかは、今後の展開によりますが、ここまでのところは、山上容疑者が考えたような効果を生んでいます。
 私は、当初、安倍氏への襲撃対象変更は飛躍が大きく、病的な思い込みによるものと思っていましたが、ここ数日のマスメディアの統一教会に関する報道を見つつ、山上容疑者の考えの詳細を知るにつれ、それなりの筋立てに基づいて犯行に及んでいると考えるようになりました。
 それと同時に、山上容疑者は、心の世界に自分と家族と統一教会以外のことがほとんどなく、実際の社会のことをほとんど知らないことがはっきりしてきたと思います。頭脳はかなり優秀だが、自分は社会的に評価されるようなことを何も出来ていないのに、安倍氏のような内外で尊敬されている政治家を、上段から批評しているのは、青臭く高慢で独善的です。あまりに心の世界が狭く、ゆがんでしまっており、物事を広く大きくとらえて、精神的に成長することができなくなったのでしょう。

●背後関係の有無

20220716
<ほそかわ>
 報道によると、山上容疑者は昨年安倍氏がUPFの集会にビデオ・メッセージを寄せたことで、殺意を宗教団体の指導者から安倍氏に向けたとのことですから、安倍氏がそのメッセージを出さないように何らかの制止力が働けば、惨劇は起こらなかったのかもしれません。本人が統一教会の問題点をしっかり理解していれば、自制したでしょうが、甘さがあったものと思います。
 次に、山上容疑者の凶行の背景に何かの組織があるかどうかについては、まだよく分かっていません。特段の背後関係はなく、個人的な怨恨を宗教団体の指導者から安倍氏に向けたローンウルフの犯行であるのかも知れません。

20220720
<ほそかわ>
 背後に米国があるという人へ。

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 あなたは「統一教会に話を持って行きたい輩」が居る様だと書いていますが、統一教会について語ったり書いたりしているのは、ほかならぬ山上容疑者です。捜査関係者が彼の供述内容を伝え、それを聞いたメディアが取材して報道し、そこから統一教会への批判が起こっています。山上容疑者が効果を狙っていたような展開になっていると思います。
 私は背後に「もっと深い裏」がある可能性を排除していませんが、あなたが「米国が関係している可能性が高い」と言われる根拠は何ですか。今のところ、山上容疑者が米国と関係するような人物と接触したりやりとりしていた記録(メール、ノート、写真等)も、米国と関係するような人物や団体から資金援助を受けていた痕跡も、捜査筋からは伝えられていません。
 オウム真理教事件の時には、ロシアや北朝鮮とのつながりがありましたが、今回の事件では、米国の関与を示す物証やデータは、今のところ出ていないのではありませんか。
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 以降、随時掲載。

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