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2022年05月06日22:56

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『死刑にいたる病』

白石和彌監督の新作『死刑にいたる病』を見て来ました。

ヤクザ映画とバイオレンス描写に定評のある監督ですが、本作の残酷描写は特に際立っており、ある程度は映画慣れしているつもりの自分でも、相当キツいものがありました。鑑賞には注意が必要と思います。

【物語】
24人を残酷な手口で殺した連続殺人犯・榛村大和(阿部サダヲ)。
大学生の筧井雅也(岡田健史)は、獄中の彼から手紙を受け取り、驚く。殺人犯は、雅也が中学時代に通っていたパン屋の店主であった。
榛村から、「24人目の被害者は自分が殺したのではない、真犯人を探して欲しい」と頼まれた雅也は、独自に調査を初めるが…。

…この映画の数少ない救いは、劇中に登場する意外な映画と、白石監督作品の常連・音尾琢真の出演ぐらいですが、それでもこの映画の後ろ暗い残酷描写を薄めるには至っていません。かえって際立っています。

物語は一風変わった探偵ものであり、阿部サダヲ演じる殺人鬼の源流はハンニバル・レクター博士や『セブン』のケビン・スペイシーあたりに源流がありそうです。瞳の黒い部分が目立つ(白目がほとんど見えない)阿部サダヲの不気味は存在感は、レクター博士をも凌駕しています。

探偵役の大学生=岡田健史ははじめて見ました。過去の体験から「超」がつくほど内向的な性格で、おおよそ探偵には向かない青年が、向き合いたくもない真実に向き合わざるを得ない状況に陥っていくところに、この映画の面白さがあります。

完成度が極めて高く、役者の演技も見事なのに、見終わったあとの後味の悪さと気持ちの悪さも天下一品です。それはほめ言葉でもあり、この映画を見てしまったことへの後悔でもあります。★★★。
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