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2021年12月11日21:19

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ダイアナ・リグに捧ぐ… 『ラストナイト・イン・ソーホー』

エドガー・ライト監督の英国製スリラー『ラストナイト・イン・ソーホー』を見て来ました。
この映画、ボンド映画や1960年代の映画好きにはたまらないモノがあります。
R+指定ですが、残酷描写はそれほどキツくありません。

【物語】
1960年代の音楽やファッションに憧れるエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、服飾学校に通うためロンドンへ上京し、大家のミス・コリンズ(ダイアナ・リグ)が営むアパートの屋根裏部屋に入居する。同じ部屋で1960年代に暮らしていた歌手志望のサンディ(アニャ・テイラー・ジョイ)の生活を追体験するという不思議な現象に遭ったエロイーズは、やがてサンディを待ち受ける残酷な運命を知り、必死に止めようとするが…。

…舞台となるのは現代と1960年代のロンドン、ソーホー地区。過去のシーンでは『007/サンダーボール作戦』の看板が劇場に掲げられているので、1966年かと思われます(『サンダーボール』は65年冬封切りの映画ですが、同じく看板が登場する『吸血ゾンビ』が1966年の新春公開だったはずなので、ちゃんと辻褄が合ってます)。

エドガー・ライト監督は、本家007の次回作の監督として立候補しているだけあって、ボンド映画愛はそれだけにとどまらず、『女王陛下の007』のダイアナ・リグを重要な役で出演させるなどの熱の入れようです(ダイアナ・リグはこれが遺作だったはず…合掌)。

ほかに、テレンス・スタンプ(『コレクター』!)やリタ・トゥシンハム(『ナック』!)まで出てきて、あの時代の英国映画の同窓会のようで、これはたまりませんでした。スウィンギング・ロンドンを再現した映画は数多くあれど、その影の部分と、濃密な空気感までスクリーンに焼き付けて見せたエドガー・ライト監督の執念は見事です。

主役の2人、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー・ジョイは今が旬な2人。
この2人が時代を超越して影響し合うというのが面白い。

主人公の部屋にポスターが貼られていてちらっと映る、映画『スイート・チャリティ』も、この映画を読み解くカギになっています。

今年の個人的ベストテン入り必至の映画です。★★★★。
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