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2021年10月29日19:20

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SFミュージカルアニメ 『アイの歌声を聴かせて』

『イヴの時間』『サカサマのパテマ』がなかなか鋭かった、吉浦康裕監督のオリジナル長編アニメーション『アイの歌声を聴かせて』を見て来ました。

【物語】
AIが日常生活にも浸透した、そう遠くない未来。AI企業城下町の地方都市。
サトミ(声:福原遥)の通う高校に、シオン(声:土屋太鳳)という美少女が転入してくる。シオンはサトミの母である科学者が開発したAIを搭載したロボットであり、転入したのはモニターのためだった。それは企業秘密であった。
シオンの破天荒な行動に振り回されるサトミたちクラスメートだったが、実はシオンにはある秘密があった。

…「美少女」「女子高生」「ロボット」というと、それはもうアニメーションの王道要素な訳ですが、このロボットの目的が最後まで分からないのがミソ。明かされる真実にはちょっと泣かされます。

同監督の出世作『イヴの時間』にも通ずるテーマがあり、それは古来から描かれてきた「AIは心を持つか」ということで、今回の映画でも反芻されます。しかし見る者の予想だにしない形の展開を見せてくれるので、新鮮でした。

対して悪役の描かれ方はステレオタイプです。同監督の『サカサマのパテマ』でもそうでした。主人公の高校生たちの前に立ちはだかる、いかにも悪い顔をした「悪の代表」みたいな役で、この点だけは古かった。

音楽が重要な要素になっているだけあって、楽曲には聴きごたえがありました。

同監督の前2作には及ばないものの、面白かったです。
続編でも原作の映画化でもなく、オリジナル長編に挑戦し続けるこの監督には今後も期待しております。★★★。
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