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2021年10月08日22:02

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サウジ対日本戦敗戦から考えたことを書き残す

日本代表、決定機逸が響きサウジアラビア代表に敗戦…堅守崩せず2敗目
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=138&from=diary&id=6695091

箇条書きで書き残す

絶対に負けられない試合というのは、負けなければ引き分けでもいい試合でもあると俺は思っているのだが、今回のこの試合は負けられない試合だった。その試合に負けてしまった。

日本はホームでオマーンに0-1、アウェーでサウジに0-1で負けたのでオマーンにはアウェーで2点差以上つけて、サウジにはホームで同様に2点差以上つけて勝てば、オーストラリアに2試合負けても2位には入れる。もちろん中国とベトナムには絶対に負けてはいけない。

前述のサウジとオマーンの両国に勝つシナリオはホームで戦う分サウジにはありそうだが、オマーンだとアウェーだから、こっちの方が厳しそうだ。もしかしたらホームでもサウジにドローに持ち込まれるかもしれない。そうしたら日本は3位にも入れなくなりW杯には出られなくなる。

そういう意味では、これからの日本代表は絶対に負けられない、ではなく、絶対に勝たなければいけない試合を戦うことになる。

もちろんサウジやオマーン、オーストラリアが自滅してくれたら助かるのだが、オマーンやサウジとの試合を見てしまうとあまりそんな流れにはならないように感じる。

2年前のアジアカップの決勝でカタールに日本代表は敗退したのだが、中東勢のサッカーの質は明確に向上していてヨーロッパ化している。コンパクトな守備になり守備の意識が高い。ショートパスが多くなり人数をかけて攻撃するようになった。

中東勢の強化はカタールW杯があるから開催に向けて開催国、周辺国も含めて強化に力が入っているのだ。チーム自体のみならずスタジアム等環境整備も着々と進めている成果だ。

日本は、個々の選手がW杯の連続出場、Jリーグでの継続的な活動により有望な若い選手はベルギー、ドイツなどに移籍していくようになった。以前の日本人選手は海外のピッチ、ヨーロッパやアフリカの選手とのマッチアップの経験が足りなく日本代表の国際大会ではボコボコにやられていた。1995年のインターコンチネンタルカップ、2002年初出場のW杯、2001年のフランス代表とのアウェーの試合での大敗など。それ以降ドイツワールドカップ、ブラジルW杯など失敗もあったが、うまくいけばW杯ベスト16、オリンピックベスト4には食い込めるだろうという基準が見えてきた。W杯では日韓W杯のベストリザルトを超えられないでいる。

今回のW杯予選ぐらいからだろうか、日本代表のほぼ全員が海外で何年もの経験を経てきた選手のみでチーム編成をできるようになってきた。個々の選手のレベルアップ、経験値のアップが果たされてきている。しかも今回のW杯予選は月に一度中東と日本とでそれぞれ試合をするのだがヨーロッパから中東に集まるのは日本で合宿してから中東に乗り込むより海外籍の日本人には身体的に楽なはずだった。

今回は日本と中東で月に一度ずつ試合をするようになったのだが以前実施していたある程度纏まった期間での代表合宿ができなくなってしまった。それはコロナ対策もあるしそれぞれの所属チームから代表チームに合宿するのに各チームの状況による。日本代表の選手たちの集まる期間がバラバラでしかも短くなってしまった。

各クラブから集まる選手たちに戦術の落とし込みの期間がほとんどなくなってしまい今一コンビネーションが良くなくミスの多いチームになってしまった。そのミスの多いチームになってしまったというのは対戦相手との相対的なものだ。昔の中東のチームはドン引きのフォワード二人がカウンターで走り込んでくるようなものばかりだったので引いた位置であれば日本はゆっくりボールを持ててプレッシャーもなく球を出せていた。ミスが厳しく問われる局面が今よりかは少なかったと思う。

その中東のチームは前述の通りヨーロッパから監督を連れてきてコンパクトで守備のよくするサッカーをするようになった。日本は正確にボールを止めて出すことを昔より的確にしなければならなくなった。正しいポジションも取らなけれはならない。でも、前述の通りチーム練習の時間が少ないので組織的にボールを奪いにきて日本のミスを誘いそこを付け込む攻撃をしてきた相手を90分ノーミス無失点で交わして勝てなくて今の状況になっている。

それが今回のサウジ戦とオマーン戦の敗戦の背景にあることだ。

中東の代表チームはヨーロッパにほぼ在籍している選手はいない。自分の国のリーグを1ヶ月も2ヶ月も中断すればメンバーはいつでも集められてなんぼでも練習できる。しかもヨーロッパの組織をじっくり叩き込まれる。日本の選手がどんな選手でどんな動きをするのかじっくり分析して対策を練るのだ。

日本代表は現実的にはそんなことはできない。久保建英にJリーグに戻ってこいと言えるわけがない。日本代表はどうすればいいのか。とりあえずこの3試合でうまくいってないことははっきりした。サッカーは戦術だけで試合が決まるわけではない。平たく言えば相手の倍走ればほぼ相手を封じ込めて勝つことに近づける。これは例えなのだが、とりあえず今の監督やコーチの示している以外の方向性を示すことのできる指導者を連れてくることだ。

違う方向性というのはハリルホジッチが強調していたデュエルでもいいし、国際大会でのクォリティのあるものであれは全然違うものでもいいと思う。少なくても2次予選、最終予選、オリンピックのビデオを分析しても、それと同じようなサッカーをすることが保証されないことが大事だ。だから外国人監督が嫌ならば内部のコーチや強化部の反町でもなんでもいい。ピッチでの立ち位置が変わるだけでも相手は思い切ったプレーができなくなる。時間をかけて準備をしても意味がないから。

西野監督でロシアW杯ではBest16になった。田嶋がハリルホジッチを切って日本は過去ベストに並ぶ成績を残せたことで成功で終わってしまった。その成功体験が日本人監督路線になってしまった。日本人監督でも勝てればいいのだが残念ながら東京オリンピックでもメキシコオリンピックのリザルトを乗り越えられなかった。日本人は勤勉で規律があるのが美点だが責任を負わず意外性のある発想の欠如、独創性のあるものや個性の強いモノへの非寛容や排除、責任転嫁と欠点も持っている。これらの欠点はいいサッカーには全く資さない。

まあ結果はともかく日本人はオシムともザッケローニともジーコともうまくやっていた。オフトともできていた。ハリルホジッチが前述の三人と同じような性格では全くないのだろうとは思う。多分日本人監督の方が日本サッカー協会の関係者は色々と融通聞いてくれそうだから日本人にしたいのだろう。その姿勢は常に新しいサッカーの考え方やサッカーに対する姿勢を学びたいという意欲が見えなくてとても残念なものだ。どうしても嫌な人間とは付き合う必要はないのだがハリルホジッチが嫌でも他に学びを与えてくれる外国人監督はいるはずだ。もちろん日本人にもいる。

森保のこの3試合、オリンピックと代表の試合を見れば選手をどんなふうに並べるのか。出てくる選手はどんな選手なのか、点を取るパターンはどんなものなのか、負けてる時はどんなふうにして点を取ろうとするのか、もうバレている。そして多分もうこれ以上の引き出しはない。

オシムの後に岡田が監督になり、W杯本番直前までハイプレスをかける試合をしていて、結果も出ていなかった。でも直前の数試合でメンバーもキャプテンも戦術も全く入れ替えて南アフリカ大会は過去Bestに並ぶ成績を残すことができた。それが森保にできるだろうか。ワールドカップ本番は1ヶ月世界の主要なリーグ戦が休みになり代表のための合宿をする時間があるが最終予選はそれがない。

負けてるサッカーチームをどのように変えるのかというと選手を変えるか監督を変えるしかない。代表チームはブラジル人やスペイン人を選手に連れては来れないのでやれることは監督を変えるしかないのだ。

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