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2021年06月18日08:35

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BLMのパトリッセ・カラーズがカネの問題で辞任

 「黒人の命は大事」(BLM)運動の創設者の一人、パトリッセ・カラーズが、高級住宅取得や贅沢な暮らしぶりなど不明朗な資金運営の責任を問われて、BLMの役職を辞任した。
 BLM及びパトリッセ・カラーズについては、拙稿「人種差別問題〜克服すべき米国、利用する中国」に書いた。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion12-9.htm
 カラーズは、BLMの創始者たちの中で中心的な存在だった。彼女は、BLMは「黒人の権利のために戦う団体」であり、「米国をはじめ全世界における黒人への人種差別と戦う運動」だと述べている。しかし、BLMは単なる人権運動・人種差別反対運動の団体ではない。カラーズは、自分と他のBLM創設者たちは「訓練されたマルクス主義者だ」と語っている。BLMは共産主義者の訓練された活動家によって組織された運動であり、団体なのである。
 カラーズは、2018年に『人があなたをテロリストと呼ぶ時 BLM運動回想録』と題した本を出版した。この本の題名は、BLMがテロリスト団体と呼ばれてきたからであり、「私はテロリストと呼ばれてきた」と、カラーズは語っている。
 こういう人権運動家・左翼活動家が、実は活動資金で私腹を肥やし、そのことが問題になってBLMの役職を辞任したということである。ただし、本人はそれを辞任の理由とは認めていない。つまり反省も謝罪もないということである。
 カラーズは「黒人の人権を守れ」と訴え、「警察予算の削減」を要求し、左翼・リベラルはその主張に同調した。予算を減らして、警察官の人員をカットし、防犯・捜査・治安維持等の業務を縮小すれば、どうなるか。犯罪が増え、それで最も被害を受けるのは黒人となることが予想されてきた。白人警官が黒人容疑者を膝で押さえて死亡させたジョージ・フロイド事件が起こったミネアポリスは、左翼・リベラルが強く、同市は警察予算を大幅にカットした。その結果、殺人事件が46パーセント増加した。被害者の多くは黒人であり、加害者もまた黒人が多いと伝えられる。警察予算の削減で逆に恩恵を受けるのは、非合法的な活動をする左翼、反米的な外国勢力、そしてギャングである。
 さて、カラーズは今年3月、約1億50000万円の豪邸を購入していたことが4月初旬に明らかになった。ニューヨーク・ポストによれば、場所は「居住者の大多数が白人であるロサンゼルスの高級地区」である。警察の活動量の低下で黒人居住区の凶悪犯罪が増える中で、自分は高級住宅街で豪邸に住み、最新式の電気防犯システムを張り巡らせているという。また彼女が2016年から配偶者とともに複数の不動産を購入しており、総額320万ドル(約3億4000万円)にもなることも報道され、カネの出どころに疑惑が生じた。BLM関連団体へ寄せられた資金が、彼女の懐に流れているのではないかという疑惑である。批判が集まり、辞任に至ったのは当然である。
 わが国の新左翼団体では、幹部が団体員からのアガリで贅沢な生活をしたり、資金を使途不明で流用することがままあると思う。国会議員を有する公党でも、大幹部が大邸宅に住み、ブルジョワ的な生活をしていることが伝えられる。特権意識が生じるのだろう。革命後に、革命貴族といわれるような特権階級が生じるのは、すでに革命運動の過程で芽を出し、葉を伸ばしているからだと思う。BLMも同じようなことかと想像する。

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