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2021年06月06日23:37

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第3話が良かった『迷宮物語』

角川映画の劇場アニメと言えば、『少年ケニヤ』や『幻魔大戦』が良く知られていますが、中編オムニバス『迷宮物語』がAmazon Primeのラインナップに入ったので、見てみました。未見で、見たかった作品です。

全3話、いずれも眉村卓の原作をベースとしています。
総合的な監督・プロデューサーはりんたろう。中でも、『AKIRA』の大友克洋が監督した第3話が傑出していました。

1987年、角川映画です。

【第1話】「ラビリンス・ラビリントス」
サーカスのような昭和の街のような、不思議な異世界に迷い込んだ少女を描く。
抽象的で、明確なストーリーのようなものはありません。

【第2話】「走る男」
レースの命をかける男の狂気を描く。

【第3話】「工事中止命令」
南米の某国。日本企業が受注し、ジャングルの奥地で進めていた開発計画に中止命令が下る。工事はロボットによる全自動で行われていたが、現地の駐在員と連絡が取れなくなり、本社から杉岡(声:水島裕)がやってくる。そこでは、暴走したロボットたちが巨大都市を勝手に建設しており、駐在員は謎のメッセージを残して姿を消していた。
ロボットを停止させるべく、奮闘する杉岡だったが…。

これぞ大友克洋!
ジャングルにそびえ立つメトロポリス。果てしなく全自動で続く無限の工事。資本と開発。カオスに入り乱れる文明と自然。

わずか十数分の短編ですが、全3話の中でこのエピソードだけが際立っており、異質で面白い。

3話ともクォリティは非常に高く、今だったら通らないであろう企画で、良く実現したものです。★★★。

大友克洋はオムニバス映画というジャンルが好きなのか、『AKIRA』を経た後も、『MEMORIES』(1995)という名作を作っています。
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