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2020年12月31日21:09

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アイルランド映画に日本映画の片鱗を見た 『ウルフウォーカー』

アイルランドのオオカミ伝説をアニメーション映画化した『ウルフウォーカー』を見て来ました。

アイルランド・ルクセンブルク・ほか数か国による合作映画です。

【物語】
17世紀のアイルランド。城壁に囲まれた小国があり、外の森には狼がいて、人びとから恐れられていた。狼の群れの中には”ウルフウォーカー”と呼ばれる人間の少女もおり、不思議な力を持つとされていた。
狼退治のためにイングランドからやってきたハンターと、その娘のロビンだったが、ロビンがウルフウォーカーの少女メーヴと仲良くなったことから悲劇が生まれる。

…ユーリ・ノルシュテインを思わせる、切り絵のような大胆なタッチの絵が3DCGとも見事に調和し、見たことのない映像を生み出しています。ちょっと驚きました。中世の本の挿絵のようでもあるし、それが生き生きと動いて見える面白さは飛びぬけています。

ストーリーの土台に宮崎駿の『もののけ姫』の片鱗が見て取れます。
森の中でオオカミとくらす少女(この子自身もオオカミの化身)は、山犬に育てられた少女サンだし、自然を破壊して搾取する人間たちは2作品で共通しています。

両者の共存を模索する物語だった『もののけ姫』と違うのは、このアイルランド映画が家族の再生をテーマにしていた点。普遍的なもので、共感しやすい題材と言えます。

この監督には、ケルト神話を題材にした前2作があるようで、こちらも見て見たくなりました。★★★。

間隔を空けながらも劇場はほぼ満席。大晦日で、この映画でこの客の入り。
映画興行の将来は決して暗くないのかもしれません。

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