新作邦画を2本ハシゴして見ました。
●『ホテルローヤル』
釧路湿原の近くに佇むラブホテル”ホテル ローヤル”。
大学受験に失敗し、他に進路もなかった雅代(波瑠)は、家族の経営するこのホテルをしぶしぶ引き継ぐことになる。ホテルには様々な客がやってくるが、ある出来事をきっかけに、雅代はホテルの経営を続けるかどうかの決断を迫られる。
直木賞受賞作の映画化で、さぞ文学的な映画かと思いきや、思いっきり通俗的なので安心しました(笑)。悲劇的なシーンでは、ここぞとばかりに悲しいスコアががなり立てる、分かりやすい演出。釧路にゆかりのある自分としては、見覚えのある風景が出てくるのは懐かしい。
それこそ”グランドホテル”形式に、様々な利用客のエピソードが語られてゆく中で、足のクサい女子高生(伊藤沙莉)と先生のエピソードが際立っています。女子高生役の伊藤沙莉はぜんぜん女子高生には見えないけれど(26歳)、特徴のあるハスキーな声で、くったくのない笑顔を振りまき、あっけなく悲劇を迎える唐突さ。
ホテルの飲んだくれオーナー役の安田顕も光っています。
PG-12なのが驚き。日本の映倫はやはりヘン。★★★。
●『ドクター・デスの遺産 BLACK FILE』
小学生の少年から、父が医師に殺されたとの通報を受け、刑事の犬養(綾野剛)と高千穂(北川景子)が捜査に乗り出す。被害者は安楽死を施されており、他にも多数の犠牲者がいることが分かると、世間は騒然となる。やがて”ドクター・デス”と呼ばれる容疑者が絞り込まれるが、意外な真相が明らかになる。
”重要なものを観客は見ている”のにも関わらず、それが何なのかに気づかないという、映画ならではの仕掛けがされたサスペンスです。自分もすっかりダマされたクチですが、良かったのはその点と、NHKの番組「突撃!カネオくん」に出ている子が重要な役で出ていた点だけで、あとは冗長な映画でした。
真相が判明してからクライマックスまでをずいぶんゆったりと引きずるので、まどろっこしいことこの上なし。
安楽死の是非という重要なテーマはサスペンスの調味料程度にしか扱われていなかったように見えます。★★★。
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