関東に引っ越して1週間。
固定回線も開通し、ネット環境が再び整ったので、徐々に今までの生活リズムを取り戻しつつあります。
そんな中、忙しさをかいくぐって何とか見た新作映画3本です。いずれも営業再開したシネコンで見たものです。
●『音楽』
ロトスコープで作画された、驚異の手書きアニメーションです。
突如、音楽(バンド)に目覚めたヤンキー3人組が、地元の音楽フェス出場を目指して奮闘……と書くと、よくある青春サクセスストーリーのようですが、中身はかなりぶっ飛んでいます。
ベース2人にドラム1人という不良バンド「古武術」が奏でる音楽は、それまで誰も聞いたことのない珍曲ながら、宇宙の真理に迫るようなスケールと迫力に満ちていて、聴くものを圧倒します。「ちびまる子ちゃん」に出て来そうなキャラクターが、演奏シーンとなると緻密に作画された作品世界を醸し出す、そのギャップの面白さ。キャラクターそのものの面白さ。上映時間71分、整然と整理されたカオスのような作品です。
ちょっと見たことのないタイプの映画でしたが、今年の個人的ベストテンに入ること必至です。★★★★。
●『ルース・エドガー』
文武両道、スポーツも勉強も優秀な黒人青年に沸き上がったある疑惑。果たして青年は聖人君子かテロリストか。息子を愛しつつ疑惑に揺れる養母にナオミ・ワッツ、養父にティム・ロスが扮しています。
最初に青年に疑惑を持つ厳格な高校教師役にオクタビア・スペンサー。圧巻の演技を見せます。
アメリカが人種差別暴動に揺れる今だからこそ見るに値する映画。予定調和に終わらないラストも凄いです。★★★。
●『ブラッドショット』
米軍特殊部隊を率いる隊長(ヴィン・ディーゼル)が、恨みを持つテロリストに射殺されるも、最新テクノロジーで復活。テロリストに復讐を果たすが、実は……というお話。フィリップ・K・ディック風の悪夢的SF世界が展開するアクションです。
見かけによらず入り組んだ物語で、ヘンテコな話ではありますが、久しぶりの映画館でのアクション映画とあって楽しめました。こういうB級SFアクションは嫌いじゃないです。
…という訳で、引っ越し後初の新作映画は『音楽』の圧倒的勝利でした。
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