入江悠監督の新作SFパニック映画『AI崩壊』を見て来ました。
暴走したAIを前に人類がパニックに陥るという題材は古典的ですが、近い未来を現実的に描いていることで説得力はありました。力作と思います。
【物語】
2030年。科学者・桐生浩介(大沢たかお)が亡き妻(松嶋菜々子)とともに開発した医療系AI”のぞみ”は、医療の現場に留まらず、幅広い社会インフラとして欠かせない存在となっていた。
新たに完成したデータ・センターの落成式に、娘と出席した桐生だったが、突如として”のぞみ”が制御不能に陥り、全国でパニックが発生。サイバーテロの犯人に仕立て上げられた桐生は、真実を求めて警察から逃走するが…。
…監督の入江悠は、ディストピアSF『太陽』(2016)が良かった。
今回も、冷徹な視線で社会問題が顕在化した近未来の日本を描いており、一種のディストピアとしてよく出来ていました。
特に映画の前半から中盤にかけて、AIの暴走によってパニックが発生する過程と、主人公の科学者=大沢たかおが警察の監視網をくぐって逃走するまでは秀逸。アクション連発でスリルもあり、日本映画離れした演出でぐいぐい見せてくれます。
中盤からクライマックスにかけては、亡き妻や娘への主人公の想いが交錯し、テンポがややスローダウンするのですが、最後まで面白く見せてくれました。
警察側にも新開発のAIがあるのですが、それに頼らずベテランの勘で独自に捜査を進める刑事役の三浦友和が良かった。新米刑事役の広瀬アリスと、いいコンビでした。
★★★。もう1歩であと★1個追加でした。
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