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2020年01月14日09:52

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台湾総統選は蔡英文氏が圧勝

 1月11日に台湾で総統選が行なわれた。続いて、4月15日に韓国で国会議員選、9月上旬頃に香港で立法会選、11月3日に米国で大統領選が行われる。本年行われるこれらの選挙に共通するのは、中国の影である。
 世界的な覇権を目指して勢力を強めている中国に対し、台湾や香港では自由と民主主義を守る戦いが繰り広げられている。今回の台湾、9月の香港の選挙の結果は、自由民主主義の堅持か、共産主義的全体主義の勢力拡張かにかかわる重要なものである。また、日米の側から中国・北朝鮮の側にはっきりと軸足を移した韓国での4月の選挙は、文在寅政権がさらに左傾化し、中朝寄りに固まるか、それを自由民主主義の勢力が防ぐことができるかの戦いとなる。また、11月の米国大統領選挙は、中国と経済的な覇権争いを行なっているトランプ政権が国民の支持を保ち続けるかどうかの争いとなる。
 こうした本年の国際情勢において、このたびの台湾での選挙、正確には総統と立法委員(国会議員に当たる)の選挙は、まず今後の東アジア及び太平洋地域の命運に関わるものだった。
総統選は、蔡英文氏が過去最多得票を更新して再選された。昨年、習近平中国国家主席が台湾にも「一国二制度」を導入すると発言し、これに対する警戒と反発が強まるなかで、中国共産党が香港の民主化要求デモを力で弾圧。香港の若者や市民は命がけの行動をしている。それを見た台湾の人々の多数が自由と民主主義を守ることの大切さをあらためて感じたことだろう。それが、今回の選挙の結果にはっきり表れた。
 副総統となった頼清徳氏は自他ともに認める独立派ゆえ、次期蔡政権は、これまで以上に独立志向を強めると見られる。日本の国会に当たる立法院の立法委員選挙でも、民進党が過半数を維持し、今後4年間の政権運営の基盤が安定したことも、大きい。
 中国は、5月の蔡氏の就任時期に向けて、空母等を使って軍事的な圧力をかけたり、経済・報道・広報等のあらゆる手段を使って妨害するだろう。
 日本は、台湾がこれに屈することのないように支援し、中国の覇権主義から東アジアの自由と民主主義を守るために、また日本自体の存立を維持するために、蔡政権と連携を深めるべきである。

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