独ソ戦下で激突する両軍の対戦車戦を描いたロシア映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』を見て来ました。
まさかのニキータ・ミハルコフがプロデュースを務めているからか、歴戦のベテラン監督が撮ったかのような風格と味わいがあり、これは思わぬ拾い物でした。
今年の個人的ベストテンに食い込みそうな映画です。
【物語】
1941年。ドイツ軍の圧倒的なバルバロッサ作戦により、ソ連軍は苦戦を強いられていた。
ソ連軍の若手少尉ニコライ(アレクサンドル・ペトロフ)は、たった1台だけ残っていたT-34戦車に乗り込み、ドイツ軍のイェーガー大佐(ヴィンツェンツ・キーファー)率いる戦車部隊を壊滅に追い込むが、捕らえられてしまう。
3年後、ドイツ軍の収容所にいたニコライは、イェーガーと再会。ドイツ軍が捕獲したT-34に無砲弾で乗り込み、演習の標的になることを強要されるが、数発の砲弾を手に入れたことから、脱走計画を思いつく。
※ご注意。以下、映画の内容に触れる記述があります※
…古くは名作『大いなる幻影』、ドイツvsアメリカの『眼下の敵』、アメリカvs日本の『太平洋の地獄』など、敵同士の将兵の間に不思議な感情が芽生える映画には傑作が多いです。
この映画でも、独ソ両軍の戦車隊長の対決が軸になっています。
T-34 対 タイガー戦車のバトル映画のようでもありますが、人間同士の対決がじっくり描かれているので、単なる戦争アクションに留まってはおりませんでした。
T-34の乗組員たちも、ユーモアたっぷりに描かれており、人間臭さ・男臭さが古き良き映画のようでたまりませんでした。紅一点、ドイツ軍通訳アーニャを演じるイリーナ・ストラシェンバウムの素朴な美しさも記憶に残ります。
ラスト、絶対絶命のイェーガー大佐がニコライ少佐に手を差し出す意味の深さに、しみじみと感動させられます。
★★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する