コミックの原作を映画化した『キングダム』を見て来ました。
原作もアニメーションも未見で知識ゼロ。往年の大作映画のような風格があり、楽しめました。
(本当に楽しんだのは別な部分)
【物語】
紀元前200年代、春秋戦国時代の中国。
秦国の奴隷の少年・信(山崎賢人)は、いつの日か将軍になることを夢見て、親友の漂(吉沢亮)と剣術の稽古に明け暮れていた。ある日、村を訪れた官僚の昌文君(高嶋政宏)によってスカウトされた漂は出ていくが、数年後、瀕死の状態で信のもとに帰ってくる。
漂の最後の言葉を受け、ある場所へ赴いた信は、そこで反乱に巻き込まれた国王と出会う。国王は、漂とうり二つだった。
…野心にあふれ、剣の腕で将軍になることを夢見る主人公に山崎賢人が扮していますが、若き剣豪にはまったく見えず、ただ怒鳴り散らす頭に血が上りやすい若者といった具合で、主人公として役不足です。
半面、それ以外のキャストは良かった。
主人公の親友で、2役を演じる吉沢亮。若いのに王の風格があり、後に秦の始皇帝になると思っても違和感はありませんでした。
主人公が憧れる百戦錬磨の大将軍に大沢たかお。これがまた「ドラゴンボール」のフリーザそっくりで(笑)、敬語で穏やかな物腰なのに最強の策士という役柄。
他、異様な仮面を被った蛮族の王に、ある女優が扮しており、ひとつの見どころになっています。
キャストで一番良かったのは、王国きっての剣豪で刺客でもある左慈を演じた坂口拓。
恥ずかしながら、この人を映画でちゃんと見たのはほぼ初めて(『地獄でなぜ悪い』に出てましたが、覚えておらず)。俳優というよりはアクション・コーディネーターの仕事が多い人のようですが、なかなかどうして、いい顔をしています。本気で人を殺していそうな面構え。アクションの切れ味も最高です。悪役なのに哲学を持っており、それが主人公に火をつける原動力ともなるので、重要な役なのですが、まさに堂々と演じていて爽快でした(どさくさに紛れて王宮の腰巾着のような官僚たちを斬ってるのも面白かった)。
主人公役に難あり、しかしそれ以外の役者がみんないい、ちょっと困った映画なのでした。
★★★。
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