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2019年03月30日23:50

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毒は薄くてもバートン節 『ダンボ』

ティム・バートン監督の最新作『ダンボ』を見て来ました。

1941年のアニメーション映画をディズニーで実写化したもので、ティム・バートンのディズニー実写化作品は『アリス・イン・ワンダーランド』(2010)に次いで2度目です。

ファミリー向けのディズニー映画らしく、ティム・バートン特有の毒は薄めではありますが、ゼロではないのでちょっと安心しました。


【物語】
1919年、アメリカ。
旅回りのサーカス団に、ヨーロッパ前線へ出征していたホルト(コリン・ファレル)が帰ってくる。出征中に妻を亡くし、自身の片腕も失ったホルトだったが、2人の子どもたちと再会を果たす。
戦争前は乗馬が得意なサーカスの花形だったホルトは、愛馬の売却を知り、仕方なしにゾウの飼育係となるが、新たに産まれた子象の大きな耳に驚く。子どもたちは、子象が耳で空を飛べることに気づくが…。

…オリジナル版の主人公ともいえるネズミのティモシーがあまり登場せず、サーカスの家族が物語の軸となり、家族の再生の物語となりました。『ザ・リング』や『トランスフォーマー』シリーズの脚本家、アーレン・クルーガーの作にしてはずいぶん良心的です。

今までのティム・バートン作品の常連俳優やスタッフが集結しているのが見どころ。
本作の悪玉であり、巨大テーマパークの経営者役にマイケル・キートン。しょぼくれたサーカス団長にダニー・デビート。言わずと知れた『バットマン・リターンズ』の2人の再共演です。

『ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち』『ダーク・シャドウ』のエヴァ・グリーンが、空中ブランコの女王を好演してます。パリの大道芸人出身でフランス語訛りという凝った役どころでした。

音楽はもちろんダニー・エルフマンです。ティム・バートンの作品には欠かせない作曲家です。

ディズニー・クラシックの中でも人気のある”ダンボ”を実写化するのだから、ティム・バートンにはプレッシャーがあったことでしょうが、ちゃんと自分らしさを滲ませた作りになっています。

日陰の存在であるサーカス団員たちや、傷痍軍人である主人公、何よりも異形のものへの愛情がありました。

でも一番の見せ場はマイケル・キートンではないかと思います。
ラスト、野望が絶たれて呆然と立ち尽くす彼の姿は滑稽なのですが、演じるマイケル・キートンの味わいもあってどこか寂しさがあり、ただ滅び去る悪役ではないところに、この映画の良さがあるように見えました。

★★★。

続くディズニー実写版『アラジン』の特報を見ましたが…青いウィル・スミスに絶句。大丈夫か、ガイ・リッチー!?
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