1976年のアメリカ映画『大統領の陰謀』を見て来ました。午前十時の映画祭です。
大むかしにNHKのBSで見ていて、廉価版BDを持っていますが、名撮影監督ゴードン・ウィリスの仕事をスクリーンで見たかったので映画館へ足を運びました。
言わずと知れた名作です。
スティーブン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ』は本作の前日談に当たります。
1976年、ワーナー・ブラザーズの作品です。
【物語】
大統領選挙を控えたアメリカ、1972年6月。
首都ワシントンのウォーターゲート・ビルに、5人の男が侵入するも、逮捕される。男たちは、ビル内の民主党本部に盗聴器を仕掛けようとしていた。
ワシントン・ポストのボブ・ウッドワード記者(ロバート・レッドフォード)が、男たちの起訴を取材するために法廷へ赴くが、そこに共和党系の弁護士がいたことと、犯人の中に元CIA職員がいたことを不審に思う。
先輩記者のカール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)とともに調査を始めたボブは、現役大統領ニクソンの再選委員会が侵入犯人へ資金を出していたことを察知するが…。
…派手なアクションも音楽もない。奇をてらったカメラワークもない。あるのは俳優たちの確かな演技と、緻密な脚本、卓越した映画演出のみ。いまの映画界ではおおよそ商売にならない作品ですが、小粒でもピリリと辛い鋭さを秘めた映画です。
先輩ダスティン・ホスマンと後輩ロバート・レッドフォードのコンビもいいけれど、脇を固める役者が名優揃いです。2人の上司で、ワシントン・ポストの社会部長にジャック・ウォーデン。編集局長にマーティン・バルサム。編集主幹ベン・ブラッドリーにジェイソン・ロバーズ(『ペンタゴン・ペーパーズ』ではトム・ハンクスが演じていました)。
謎の情報源(実は後日FBI高官であったことが判明)ディープ・スロートにハル・ホルブルック。
コメディ畑からのネッド・ビーティもゲストで出演しています。狡猾そうな再選委員会の幹部を好演しておりました。
ほか、若き日のF・マリー・エイブラハムをクレジットに見つけましたが、どの役だったか気づかず。逆に、『スター・トレック』(1979)の悲劇の副長デッカーことスティーブン・コリンズの姿を見つけました。キーパーソンの1人として大役を果たしています。
改めて見て、役者の力の大きさに気づいた映画でした。
そこで、日本でリメイクするならどんなキャストで?と思い、考えてみました(故人もいます)。
下手をすると『クライマーズ・ハイ』の再現になりそうなので、あえて、
●ダスティン・ホフマン(記者) …長谷川博己
●ロバート・レッドフォード(記者) …稲垣吾郎 (この2人は『半世界』が良かったので)
●ジャック・ウォーデン(社会部長) …笑福亭鶴瓶
●マーティン・バルサム(編集局長) …西村雅彦
●ジェイソン・ロバーズ(主幹) …丹波哲郎
●ハル・ホルブルック(ディープ・スロート) …中村伸郎
…としてみました。実現不可能ですが。
ああ、『金環蝕』のブルーレイが楽しみだ。
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