先日、『グリンチ』を持って今年の映画を締めくくると書きましたが、その通り、2018年の劇場鑑賞映画は111本ということで固めました。
よって、今年の残りの期間に見た映画は来年に繰り越すのですが、2本ほど来年に計上することになります。
●『アリー/スター誕生』
同じ題材の4度目の映画化で、レディ・ガガの初主演映画兼ブラッドリー・クーパーの初監督作という、映画ファンには気になる要素満載の音楽映画です。
ストーリーも、基本的なプロットは過去3作と変わりません。
大物歌手(ブラッドリー・クーパー)に見いだされた新人シンガーソングライター(レディ・ガガ)が、成功と引き換えに辛い現実にも直面していくという、アメリカン・ドリーム要素も詰まったサクセス・ストーリーです。
レディ・ガガの歌唱力も圧巻ながら、自身で歌も歌い、監督までしたブラッドリー・クーパーは立派。
彼の尊敬するクリント・イーストウッドに似た作風でもありました。大きな物語のうねりは無く、比較的淡々と、それでも時には力強く演出されています。
★★★。
●『来る』
豪華キャスト共演による大作ホラーです。
『リング』のような小ぢんまりとした映画か、『散歩する侵略者』のような極私的なインディーズ系映画かと思いきや、まさかの超大作でした(笑)。
幼いころ、田舎で語られていた怪異”ぼぎわん”らしきものに襲われた一家の父(妻夫木聡)が、フリーライター(岡田准一)や怪異の専門家(松たか子)の力を借りて家族を守ろうと奮闘するが、実は…という物語です。
怪異そのものをほとんど見せず、怪異に直面した人間の恐怖をパノラマ的に極彩色に描いていて、ダリオ・アルジェントの『サスペリア』のようでした。
ふだんでは想像できない役柄の黒木華、出番は短いながらも強烈な印象を残す柴田理恵など、役者も良かった。陰陽師のような松たか子は、元ネタは西尾維新「物語」シリーズか(あちらの方が後でしょうか)。
サイケデリックなオープニング・タイトルから、70年代の市川崑監督のようなエンドマーク(極太明朝体で「完」と出る)まで、一貫した独特のスタイルがあり、最近では珍しいタイプの邦画ホラーの秀作でした。
★★★★。イヤな話ですが、映画は大満足の面白さ。
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