今日見て来た2本の新作映画についてです。
●『ここは退屈迎えに来て』
上京したものの、やりたい事が見つからず故郷の地方都市でライターとして暮らす”私”(橋本愛)が、友人との再会を機に、高校時代のあこがれの的だった”椎名君”(成田凌)に会いに行くという物語です。道中、”椎名君”を取り巻いていた友人たちの過去などが錯綜します。
舞台となる地方都市は富山。
車で国道や県道を走るシーンが非常に多く、どこへ行ってもあるチェーン店や大型店(吉野家、天下一品、アピタ…)が何度も登場し、リアルタイムで地方都市で暮らす者としては複雑な気分でした。地方都市の閉そく感というか、息苦しさが描かれています。
その反面、上京したものの満足せずに戻ってきた人物のエピソードが2つほど語られ、決して東京賛歌ではありませんでした。自分の居所を見つけられずにあがく若者の映画として、今をうまく切り取っていると思います。
準主役のような役で、”椎名君”にあこがれる女の子として門脇麦が共演(この子を見るのが目的でした)。存在感を感じたのは『太陽』からで、本作でも決して登場シーンは多くないのですが、やはり強い存在感を放ってます。★★★。
●『華氏119』
マイケル・ムーア監督によるドキュメンタリー映画です。
トランプ政権を題材にしながらも、それだけに終始せず、トランプ大統領誕生の土壌となったアメリカの歴史的背景や国民性をえぐって見せます。
『華氏911』では、痛烈なブッシュ政権批判を展開して見せたムーア監督ですが、あの時はまだ希望をにじませるような映画作りをしていたような気がします。本作では一転して、「行動しないと手遅れになる」危機感を強く前面に出しています。
トランプ批判より強烈だったのが、地方都市フリントの水質汚染問題。最悪な健康被害が続出しているのにも関わらず隠蔽しようとする州政府、オバマ政権のまさかの対応。わが国でも水道民営化法案が通った今、他人事ではない事例を見せつけられます。★★★。
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