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2018年09月28日16:25

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ウェットな滅びの美学 『やくざ絶唱』

増村保造監督・勝新太郎主演によるダイニチ映画『やくざ絶唱』を見ました。

増村保造といえば、強烈なエゴを通す主人公がエゴゆえに滅んでいく姿を描くというイメージが強く、この映画もまたその通りの作品なのでした。

1970(昭和45)年の映画です。


【物語】
ヤクザの中堅幹部・立松実(勝新太郎)は、女にも容赦しない乱暴者だったが、高校三年生の妹・あかね(大谷直子)だけは激しく溺愛していた。
そんな兄との生活から抜け出したいあかねは、自分の身を案じる高校教師の自宅へ押しかけ、彼に抱かれてしまう。この出来事がきっかけとなり、実はますます自暴自棄になっていく。


…現代劇で、妹を偏愛するヤクザという難役に挑戦した勝新太郎も凄いのですが、その妹役の大谷直子の行動が強烈です。ものすごい勢いで男と男の間を行ったり来たり(男たちの中には、まだ若い田村正和の姿も)。結局は兄・勝新太郎のもとに戻らざるを得ない姿に哀しさがあります。

大映と日活による共同配給網”ダイニチ映配”による作品。邦画黄金時代の最後の咆哮のようでもありました。★★★。

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