mixiユーザー(id:6337596)

2018年09月02日23:01

338 view

忘れていた「愛の落日」 『静かなアメリカ人』

10年以上前に、我が家の初代DVDレコーダーで録画していた映画『静かなアメリカ人』をやっと見ました。今は使っていないレコーダーのHDDからサルベージしたものです。

ジョセフ・L・マンキーウィッツ監督がグレアム・グリーンの小説を映画化したもの。

1958年のアメリカ映画。当時としては珍しい、大規模なベトナム・ロケを敢行した作品です。
国内ソフトでは、大昔にVHSが出たっきり。


【物語】
1952年、インドシナ戦争下のベトナム・サイゴン。
イギリス人記者のファウラー(マイケル・レッドグレーブ)は、ベトナム人の愛人プアン(ジョルジア・モル)と愛し合っていたが、人道支援のためにやってきたアメリカ人青年(オーディー・マーフィー)とプアンは互いに惹かれるようになる。
やがて、青年への嫉妬を感じ始めたファウラーは、謎の中国人から青年の素性に関する情報を得て、ある計画に加担することになるが…。


…この映画、同じ原作を2002年のフィリップ・ノイス監督で映画化した『愛の落日』を先に見ていました(今回の映画を見るまで忘れていた)。そのときはファウラー役がマイケル・ケインで、アメリカ人青年がブレンダン・フレイザーでした。

スパイ・スリラーを得意とした原作者と監督による作品ですが、マンキーウィッツ監督らしい会話による心理劇の趣が強く、スリラー映画としての緊張感はありません。

政治工作に利用される初老の記者役がマイケル・レッドグレーブで、ゲイリー・クーパーのような渋みを湛えてとても悲劇的には見えず。ベトナム人の女を演じるジョルジア・モルもイタリア人なので違和感あり。

ベトナム戦争前の不気味な寓話として、ベトナムでロケしたことには意義があります。数年後、この”静かなアメリカ人”によって悲劇がもたらされることは、なんとも皮肉なことです。


日本人女優の谷洋子が、これまたベトナム人ホステスの役で出演。この人を見たのは共産圏SF『金星ロケット発進す』以来でした。

★★★。
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2018年09月>
日 月 火 水 木 金 土
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30