ゴールデンウィークに見た新作映画をまとめて一言レビューです。
●『アンロック/陰謀のコード』
最前線を退いていたCIAの尋問官(ナオミ・ラパス)が、ロンドンを舞台に新たな事件に巻き込まれるスパイ・アクション。こういう映画は大好物。しかも豪華キャストです。
監督が『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッドで期待は高まりましたが、良くも悪くもB級映画です(ほめ言葉)。
女性エージェントが単身頑張る映画の近作には『エージェント・マロリー』があり、『サバイバー』もありまして、この映画もその系統に位置します。『マロリー』のマイケル・ダグラスがほぼ同じような役で登場するのはご愛敬。
ナオミ・ラパスのアクションにはキレがあり、満足です。★★★。
●『ウィンストン・チャーチル』
アカデミー賞の主演男優賞(ゲイリー・オールドマン)、メイクアップ賞などを受賞した歴史大作。
大作といっても監督は文芸派のジョー・ライトなので、大作感はありません。
女性秘書から見た歴史上の人物という点では『ヒトラー/最期の12日間』と相似形を成します。
チャーチルの首相就任からダンケルク撤退までの、短い期間を描いており、その間に叫ばれるのは「徹底抗戦!」あるのみなので、今の世とも微妙にリンクしている怖さがありました。
ゲイリー=チャーチルのメイクはさすが。どうせなら、往年のソ連製戦争超大作のようにヒトラーやルーズベルトのそっくりさんも出して欲しかった。★★★。
●『サバービコン/仮面を被った街』
コーエン兄弟の脚本をジョージ・クルーニーの監督で映画化!しかもサム・ライミ率いるホラー映画レーベル=ダーク・キャッスルが製作!となると、期待するなという方が無理な話。しかし見事に失敗作です。
1950年代アメリカの郊外の住宅街に黒人一家が引っ越してきたことから騒動が勃発。黒人家族の隣に住む一家(夫マット・デイモン、妻ジュリアン・ムーア)では、ある事態が密かに進行し…と導入部は緊張感満点。
その後の失速ぶりが酷い。ジョージ・クルーニーは前作『ミケランジェロ・プロジェクト』からちょっと怪しくなってましたが、ここに来てのディザスターぶり。
生理的に、子どもをひどい目に合わせる映画は好きではないですが(見せ方とテーマによる)、これまた酷かった。主演の子役の子、トラウマにならないのか。
なぜこうなった。★★。
●『ホース・ソルジャー』
9.11直後に最初にアフガニスタンに侵攻した米軍特殊部隊を描く実録戦争アクションです。
これ、面白かった。飾りっ気がまるでなし。シンプルに突き進む面白さのみ。
現地民は英語も話せず(ロシア語が共通語)、米軍と共闘する現地の反タリバン勢力も、どこの馬の骨かも分からない連中。移動手段は馬!
クリス・ヘムズワースの米軍隊長と反タリバンの将軍が、対立しながらも心を通わせていく展開が熱いです(実在の2人ですが、クレジット後に驚きの”その後”が)。
アメリカのプロパガンダ映画ですが、素直に乗って楽しむのが吉でしょう。★★★★。
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