日本映画専門チャンネルにて立て続けに放送された珍品邦画を2本続けて見たために、どうにかなりそうです。
名画座で組みそうな番組編成をホームシアターでやる醍醐味。ひとり奇映画祭の開幕です。
●『HOUSE ハウス』 (1977年東宝)
夏休み、田舎に住む叔母の館を訪れた女子高生とその友人たちが、ひとりずつ館に喰われていくというホラー・コメディです。
言わずと知れた大林宣彦監督の長編デビュー作。今まで未見でした。
ポップでサイケデリックな映像が噴水のごとくあふれ出る珍品で、時代を先取りし過ぎいたようです(今でも追い付いていないかも)。後の反戦映画やノスタルジックな作品群に見られる要素がほとんど無く、ひたすら映像で遊んでいるのに楽しさを感じるか苦痛を感じるかは見る人次第でしょう。自分は嫌いじゃないです。
いまの技術でリメイクしても、生々しくはなっても、この手作りの良さは出せそうにありません。
★★★。
●『ドグラ・マグラ』 (1988年活人堂シネマ)
日本三大奇書のひとつ、夢野久作の同名小説を映画化したカルト作。長年ソフト化されていませんでしたが、ちょっと前にリリースされています。
原作同様、あらすじを要約するのがこれほど難しい映画もないでしょう。
自らを、ある事件の加害者ではないかと疑う青年が、2人の精神科医と語り合ううちに、記憶の迷宮にはまり込んでいくという、一種の探偵物です。
といっても映画自体は難解さを売りにしたものではなく、抽象的な描写は避け、明朗な語り口で展開するので、没頭はできます。
虚実入り混じった証言をする2人の博士…桂朱雀と室田日出男が狂気の怪演。こんな医師に治療されたら治るものも治らなそうです。
★★★。
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