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2017年07月15日10:24

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中国の民主化運動家・劉暁波氏の早すぎる死を悼む

 中国民主化運動のリーダーでノーベル平和賞受賞者の劉暁波氏が死去しました。氏の長年にわたる勇気ある行動に敬意を表しますとともに、謹んで哀悼の誠を捧げます。
 中国出身の評論家・石平氏の追悼の言葉を転載させていただきます。

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 1980年代末に大きな盛り上がりを見せた中国の民主化運動。そのリーダーと呼ばれた人は数多くいたが、軍に武力弾圧されると、運動から離脱したり、転向したり、海外に亡命したりする人が続出した。
 しかし、劉暁波氏は海外に出る機会を自ら放棄し、国内に残って戦い続ける道を選んだ。劉氏は理想のために命をささげた英雄であり、私などとてもまねできない。心から敬意をもっている。
 「中国で民主化を実現したい」という思いはほかの活動家と共有しながら、劉氏の理念の中には、イデオロギーを超えて、宗教的とでもいうべき寛容さがあった。
 「自らを迫害したトウ小平氏や習近平氏に対する恨みはなく、独裁者であってもその人権を守らなければならない」と説いている。劉氏は死去したが、彼の理念は継承され、これからも中国人に大きな影響を与え続けるだろう。
 劉氏の死には多くの不審な点がある。定期に行われる刑務所の健康診断でなぜがんを早期発見できなかったのか。今の中国では刑務所内で政治犯に対する不当な扱いが横行しており、党大会前という政治的に敏感な時期に、当局が劉氏を迫害したと推測する人は少なくない。
 劉氏死亡の真相を究明することは今後、中国の民主化運動の新しい課題になると考える。民主化運動を再燃させる突破口になるかもしれない。(談)
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http://www.sankei.com/world/news/170714/wor1707140046-n1.html
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