制作部門が解体したスタジオジブリのスタッフが再結集し、新たに立ち上げられたスタジオ・ポノックの第1回作品『メアリと魔女の花』を見て来ました。
英国の作家メアリー・スチュアートの原作を、『思い出のマーニー』の米林宏昌監督が映画化したものです。
【物語】
イギリスの片田舎に引っ越してきた少女メアリ(声:杉咲花)は、森の中で青く光る花”夜間飛行”を見つけて持ち帰る。その花には強い魔力があり、魔女の力を手に入れてしまったメアリは、空飛ぶほうきの導きで魔界の学校「エンドア大学」へとやって来る。
そこでメアリのついたある嘘が、魔界と人間界を巻き込む事件へと発展していく。
…作画も演出もジブリ風、しかしよく見ると異なる作風を持った、別の作品です。
ジブリ作品の魅力のひとつに、「見終わった後の後味=作品のキャラクターのその後を想像させる映画的余韻」があると思います。米林監督の前2作『借りぐらしのアリエッティ』と『マーニー』にはその余韻があったのですが、この『メアリ』にはそれが無く、余韻へと昇華していく”映画の間”…熟成時間がほとんど無いので、唐突に終わる印象を受けました。
主人公を取り巻く過去が明らかになり、悪は滅び、主人公は成長をする。
いたってシンプルな構造の映画で、枝葉も伏線も無いのには物足りなさを感じますが、シンプルな映画ほど面白いとは良く言います。時間を感じさせることなく面白さが持続する映画ではありました。
★★★。正念場となるのは第2作で、でしょう。期待しています。
ログインしてコメントを確認・投稿する