今年のアカデミー作品賞にもノミネートされたSF映画『メッセージ』を見て来ました。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは秋公開の『ブレードランナー2049』でもメガホンを取る才人。
前作『ボーダーライン』が衝撃的だったので、期待して見ました。
※ネタバレはしませんが、映画の内容に触れる記述があります。ご注意ください※
【物語】
アメリカ、モンタナ州の草原地帯に、突如として巨大な楕円形の物体が飛来。次いで日本の北海道に、中国の沖合に、世界の12か所に相次いで飛来し、世界各国は騒然となる。
アメリカ政府の依頼で、”殻”と呼ばれる物体の調査をすることになった言語学者のルイーズ・バンクス博士(エイミー・アダムス)は、それが宇宙船のようなものであり、中には異星人が存在することを知らされる。
数学者のイアン・ドネリー博士(ジェレミー・レナー)と共に”殻”の内部に入り、異星人とのコンタクトに成功したルイーズは、文字による簡単な会話が出来るまでに至るが、中国ではタカ派の将軍が”殻”への攻撃準備を開始。各国にパニックが拡大していく。
…類似したテーマの作品に、ロバート・ゼメキス監督の『コンタクト』がありましたが、腰砕けに終わったあの映画よりも明確なテーマが描かれています。異星人来訪の目的も明らかになりますが、多くの疑問を残したまま結末を迎えるため、未消化感も残りました。
この映画にはある”掟破り”な構成があり、観客に驚きを与える仕組みになっているのがミソです。巧みなエイミー・アダムスの演技により説得力が込められていますが、力のない俳優だと大失敗に終わったことでしょう。
壮大なサーガの序章のようでもあり、続編が作られるならぜひ見てみたいところです。
アカデミー音響編集賞を受賞しているだけあって、音響効果にも価値があります。決して派手ではないのですが、正体の知れないものを描くに際して、大きな効果を発揮していました。
★★★。映画館で見るべき映画です。
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