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2017年03月29日02:03

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本邦未公開の不遇作 『大いなる眠り』

先日、mackさんとのやり取りの中でも登場したレイモンド・チャンドラーの映画『さらば愛しき女よ』ですが、姉妹編『大いなる眠り』と共に国内盤ブルーレイがリリースされました。

未見だった『大いなる眠り』を購入して見たのですが、この映画、日本未公開だったのを知りませんでした。オールスター・キャストでそれなりに名もある監督だし、非常に有名な原作なのにも関わらず未公開に終わった顛末は、ブルーレイに封入のブックレットに詳しいです。

1977年のイギリス映画です。


【物語】
ウエストミンスターで探偵事務所を営むアメリカ人、フィリップ・マーロウ(ロバート・ミッチャム)は、富豪の元将軍(ジェームズ・スチュワート)の依頼を受け、ある脅迫事件の調査を始める。将軍の娘の長女シャーロット(サラ・マイルズ)の夫は失踪しており、次女のカミラは薬物中毒であった。やがて、複雑に絡み合った複数の事件は、意外な展開を見せていく。


…同原作の最初の映画化『三つ数えろ』と比べるのは酷。前作『さらば愛しき女よ』と比べるのも酷です。未公開だった理由の一つは、作品の不出来にあることは想像し易いことです。

最大の疑問は、1940年代のアメリカを舞台にして成功した前作の設定を変え、現代のイギリスに置き換えたこと。70年代風ファッションに身を包んだフィリップ・マーロウと、終わりかけたスウィンギング・ロンドンの雰囲気が、ハードボイルド探偵の魅力を半減させています。
(そもそもマーロウがなぜイギリスで探偵事務所を開いたのかには触れられておらず、不自然感満載)

それでも面白く見られたのは、マイケル・ウィナーのアクション的演出と、豪華キャストにあります。

ロバート・ミッチャム=マーロウのくたびれた感は無くなりましたが(ガン・アクションまで見せるヒーローぶりに複雑な思い…)、オリバー・リード、エドワード・フォックス、ジョン・ミルズ、サラ・マイルズなどの英国俳優陣に加え、大御所ジェームズ・スチュワートまで登場する派手さ。

特にミッチャム・マイルズ・ミルズといえば『ライアンの娘』。3人の同窓会的面白さもありました。

★★★。ブルーレイの画質は悪くはないのですが、コマ飛びしている箇所が多く、銀盤としては改善の余地が大いにあります。
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