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2017年02月14日08:45

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安倍=トランプ会談は戦後の日米交渉で最大の成果

 安倍首相は、「建国記念の日」に、訪問中の米国でトランプ大統領と初の首脳会談を行った。意義深いことである。また、首相は「建国記念の日」に関する所感をFBに掲示した。次の文章である。

 「建国記念日を迎えるに当たって、在米日本国大使館で記帳しました。
 「建国記念の日」は、「建国をしのび、国を愛する心を養う」という趣旨のもとに、国民一人一人が、今日の我が国に至るまでの古からの先人の努力に思いをはせ、さらなる国の発展を願う国民の祝日であります。
 我が国は、四季折々の豊かな自然に恵まれ、長い歴史を経て、諸外国に誇れる日本固有の文化や伝統を育んできました。五穀豊穣を祈り、田畑をともに耕し、水を分かち合い、乏しきは補い合い、人々が共に手を携え助け合う、麗しい社会を築いてまいりました。知恵と創意工夫により、自然に向き合い、自然との調和を図りながら、科学技術の発展をはじめ、様々な分野において、人類の営みに大きく貢献してきました。
 長い歴史の中で、我が国は、幾度となく、大きな困難や過酷な試練に直面しましたが、その度に、先人たちは、勇気と希望をもって立ち上がり、たゆまぬ努力により今日の平和で豊かな国を築き上げ、自由と民主主義を守り、人権を尊重し、法を貴ぶ国柄を育ててきました。国民一人一人のたゆまぬ努力の礎の上に、今日の我が国の発展があります。
 私たち今を生きる世代には、こうした先人たちの足跡の重みをかみしめ、困難な課題に対しても未来志向で乗り越えていく努力を積み重ねながら、この尊い平和と繁栄を次の世代に引き継いでいく、日本、そして、世界の平和と繁栄のために能う限りの力を尽していく大きな責任があります。
 伝統を守りながら、同時に、変化をおそれることなく、より良い未来を切り拓いてまいります。「建国記念の日」を迎えるに当たり、私はその決意を新たにしております。
 「建国記念の日」が、我が国のこれまでの歩みを振り返りつつ先人の努力に感謝し、さらなる日本の繁栄を希求する機会となることを切に希望いたします。

 平成29年2月11日
  内閣総理大臣 安倍 晋三」

 私は、安倍氏は、現代の日本で日本精神をよく体得した数少ない政治家の一人と思う。首脳会談では、日本精神を発揮して、日本の国益を守り、また日米の共存共栄に寄与する活躍を期待した。
 その安倍=トランプ会談の結果、尖閣諸島は日米安保5条の適用範囲と共同声明に明記された。画期的な前進である。また安保と経済を切り離し、経済問題は麻生副総理とペンス副大統領というナンバー2同士で協議していくことで合意を取り付けたのも、安倍氏の見事な手腕によるものでだろう。元総理で経済に精通した麻生氏と、州知事上がりで国際経済の経験の少ないペンスでは、格が違う。大統領が政治的に未熟で、また閣僚の議会承認が9人しか進まず、政権中枢の固まっていない米国側の態勢の弱さを、見事に突いた交渉だったと思う。でもそれが長期的には米国に助力したことになるだろう。戦後最高の日米交渉と評価できる。

 日米は首脳会談でかつてない緊密な関係を構築できた。ここで最大の課題は、中国への対処である。米中間で起こりうる最悪の事態を想定して、準備を進めていくことが必要である。

 元陸上自衛隊東部方面総監の渡部悦和氏は、トランプ政権と習政権の間で米中戦争が勃発する可能性に懸念を述べている。
 渡辺氏は、米国のランド研究所が昨年7月に発表した「中国との戦争」と題する論文を紹介。「短期」すなわち数日から数週間か、「長期」すなわち1年程度かという期間の違い。及び「マイルド」すなわち米軍が中国本土の目標を攻撃しないか、「厳しい」すなわちそれを攻撃するかという攻撃対象の違い。これらの組み合わせにより、論文は4つのケースを想定。米国は「長期、厳しい」戦争に対する備えをしなければいけないと主張。
 「長期、厳しい」戦争において、米軍は、中国本土に対する大規模な打撃を実施。戦いは地理的に拡大し、サイバー戦や宇宙での戦いへエスカレート。戦争は激烈で1年以上継続し、両国に非常に大きな損失とコストを強いる。中国経済がこうむる損害は1年間の戦争でGDPが25%から35%減少。中国経済は弱体化し、経済発展は停止し、広範囲な苦難と混乱が生じると予想している。
 渡辺氏は、わが国はこうした「最悪の事態としての戦争を想定し、それにいかに対処するかを真剣に検討することが極めて重要」と述べている。
 それでもし戦争が回避されたり、起こっても短期、マイルドで収まれば、それでよいわけである。備えのない状態で、米中戦争の影響を被るのが一番ダメージが大きくなる。
http://www.sankei.com/wor…/news/170213/wor1702130021-n1.html

 米国トランプ政権は、マティスを始め軍人出身の優秀な閣僚が安全保障分野にそろっている。それに比べて、わが国の安倍政権は、その方面が弱すぎる。内閣改造で人員を強化した方がよいと思う。従来の派閥均衡や論功行賞の人事では、21世紀に迎える本当の国難を乗り越えられない。

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