改めまして、明けましておめでとうございます。
毎年恒例の私的年中行事、昨年(2016年)に映画館で見た映画の整理を進めております。
2016年、映画館で見た映画は104本でした。ほぼ平年並みです。
去年は異動もあり、生活環境が激変した中、人口10万ちょっとの地方都市で、これだけの映画を見られたのは幸運でした。
トップ10は以下のとおりです。
1.シン・ゴジラ
過去10年間に映画館で見た日本映画の中で、断然たる1位となった映画です。
第1作『ゴジラ』以降のゴジラ映画の最高傑作であり、庵野秀明監督の最高傑作であり、わが国の特撮映画の中でも最高峰に位置する記念碑的作品です。
、「ファンなら誰もが見たかったゴジラ映画」を、「今までに見たことのなかったゴジラ映画」へと昇華させた庵野秀明監督の演出力の高さには、心底感服しました。
2.続・夕陽のガンマン/地獄の決斗 (1966) 4Kマスター完全版 ※午前十時の映画祭
この4Kマスター完全版での映画館での上映は、今回が日本初となるため、旧作ではありますがトップ10に加えました(加えるどころか2位です)。
世界にほんの数本しかない、極私的「完璧な映画」の1つです。過去50年間で散々語り継がれてきた傑作に、私の意見などは蛇足だと思いますが、驚異の4Kデジタルリマスターで蘇った映像の美しさは、改めて驚異に値します。
3.この世界の片隅に
アニメーションで見たことのなかった表現を、戦争という、映画においては普遍的な題材に、鮮烈にぶつけた衝撃作です。戦争に反対するばかりが戦争映画なのではなく、負けたことの悔しさを描いて見せたのも驚くべきことです。
4.七人の侍 (1954) 4Kリマスター版 ※午前十時の映画祭
この映画も教科書のような名作ですが、4Kデジタルリマスターでのスクリーン上映が初となることから選出しました。
今までに見たどの『七人の侍』よりも異なる、これこそが真の『七人の侍』です。その輝きは色あせることなど微塵もなく、燦然と増すばかりです。
5.スター・トレック BEYOND
妙に大作の風格が目立っていた前2作とは毛色が変わり、オリジナル「宇宙大作戦」にテイストが近くなった快心作。バラバラになるクルー、エンタープライズへの愛、そしてミスター・スポック=レナード・ニモイへの最大限のリスペクトが込められた傑作でした。
6.マネーモンスター
ツッコミ所はあれども、力強くグイグイ引っ張る演出力に加え、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツというスターの競演、ロケーション効果の高さもあって、単なる娯楽映画とは一線を画するエンターテイメント大作に。これが名女優ジョディ・フォスターの監督作というのも驚きです。行き過ぎた格差社会を告発する社会的な面を持ちながら、映画的面白さを詰め込んだサービス精神に唸りました。
7.太陽
かつては数多くあった和製ディストピアSF…『日本沈没』や『ノストラダムスの大予言』のような路線でありながら、想像を超えた結末へと疾走する、日本製SF映画の佳作です。その救いようのなさと後味の悪さは天下一品。誰もが望んでいなかったクライマックスは、両目を大きく開いて見るべし。
8.ハドソン川の奇跡
クリント・イーストウッドの監督作品でありながら、90分近いコンパクトな上映時間。それなのに、この密度の濃さ。実際の事故を描いた実録モノですが、時間軸を自在に操るイーストウッドの演出には若々しさがあふれ、もちろんドキュメンタリー映画などとは大きく異なるエンターテイメントとして仕上げているのには、ただただ脱帽です。トム・ハンクスの出演映画としてもハイレベルな作品です。
9.ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー IMAX 3D
「どの監督が描いてもこうなるしかない」という結末の決まった物語を、観客の想像通りに手掛けたギャレス・エドワーズ監督は、前2作では尖っていた部分が丸くなり、ウェルメイドな職人監督へと成長した模様です。登場人物の性格描写にもっと時間を当て、上映時間2時間半は欲しかったところです。
ピーター・カッシング御大の(天国からの)出演にはうれし涙が出ました。
10.君の名は。
2016年の邦画界の話題を牽引した作品であり、ただそれだけではなく、観客に指示される要素にあふれた華やかな作品であったのが良かった点です。映画作品としては『映画 聲の形』の方が上です。しかし『聲の形』にはない”華”がこちらにはありました。
…以下、11〜15位までの作品です。
11.ブリッジ・オブ・スパイ
12.オデッセイ
13.喜劇 駅前温泉 (1962)
14.映画 聲の形
15.傷物語�� 鉄血篇
次点として『オリエント急行殺人事件』(1974)、午前十時の映画祭がありましたが、既存のデジタルリマスターと変わらない解像度であり、個人的に見ている回数が非常に多い作品であるため、今回は除外しました。
10年に一度の大傑作『シン・ゴジラ』が、まさにゴジラ級の衝撃を与えてくれた2016年でした。
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