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2016年11月10日23:17

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トランプ大統領を予測した副島隆彦氏

 今回、トランプが大統領になると予測した有識者のうち、私の知る限り最も早かったのは、国際政治学者の藤井厳喜氏である。藤井氏は平成28年(2016年)の元旦に、年間予想の第一として、米国大統領はトランプになると掲げた。予想の根拠は、氏の独自の情報分析による。
 次に、比較的早く、しかも単なる予測ではなく、トランプが大統領になると6月に断定し、著書を公刊したのは、評論家の副島隆彦氏だった。
 副島氏は優れた学者だが、予言者風の発言をする。8年前には、ヒラリーではなくオバマが大統領になると断言して、的中させた。しかし、その後、副島氏は、オバマは2年後には暗殺され、ヒラリーが後継となる、そしてヒラリー・ファシズムが始まる、日本は預金封鎖になると予言して、外れた。大当たりしたり、大外れしたり、山師のような人物なので、氏の発言は注意して受け止める必要がある。しかし、鋭い指摘が多いのも事実である。

 さて、今回のトランプ大統領誕生に関して、副島氏が述べたことで、括目すべきことを挙げる。

・副島氏は、本年6月にいち早く、トランプが大統領に選出されると断定し、著書『トランプ大統領とアメリカの真実』を発刊した。断定した理由は、トランプの長女・イヴァンカが嫁いだ夫ジャレッド・クシュナーの父チャールズ・クシュナーが、ニューヨークのユダヤ人社会の元締の正統派ユダヤ教徒の実力者であること。トランプは、彼の力を借りて、デビッド・ロックフェラーの代理人キッシンジャーに会って、大統領になるお墨付きをもらった、と副島氏は判断した。
・副島氏は、ヒラリーのメール問題の核心を、ベンガジ事件といわゆる「イスラーム国」(ISIL)の創設にあると指摘した。ベンガジ事件とは、ヒラリーがリビアのカダフィー大佐の殺害を指示し、それを実行したクリス・スティーブンス米リビア大使が報復の受けて惨殺された事件。ヒラリーはカダフィー暗殺によってリビア国家財産200億ドルを奪い、その資金によっていわゆる「イスラーム国」(ISIL)を創設した、ヒラリーはこれらを当初から計画的に隠蔽しオバマは黙認した、と副島氏は指摘した。そして、大統領選挙の1か月間の10月にヒラリーは投獄され、トランプが圧勝すると断言した。10月に投獄という予言は外れた。だが、トランプの圧勝は当たった。
・大統領選挙の3日前の11月5日に副島氏は、次のように書いた。「ヒラリーは大統領選に負ける。そして、そのあとすぐに捕まる。そして裁判だ。補佐官のフーマ・アベディンは行方不明である。逮捕令状が出ているようだ。私が書いて予測(予言)してきたとおりになる。だから、トランプが勝利する。なぜなら、やっぱりトランプの方が巨大な悪と組んだからだ。この5月17日に、トランプが、キッシンジャー、ダビデ大王(David Rockefeller 101歳)と組んだ、だからトランプの勝ちだ。やはり、ダビデ大王が生きている限り世界皇帝であり、この男が地上最大の一番の巨悪だ。」と。
・11月5日副島氏は、選挙集計の不正に関して、次のように書いた。「ジョージ・ソロスが仕掛ける不正選挙(rigged election、 電子投票の集計コンピュータ・マシーンの違法操作)も、うまくゆかない。どうも、ロシアのサイバー攻撃で、その一部が破壊されたようだ。プーチンというのは、やはりすごい男だ。10月7日に、ホワイトハウスが、正式に声明を出して、『ロシアのハッカーが、米大統領選挙に干渉している』と、国家情報官と共同で声明を出した。不正選挙のマシーンの中にまで、ロシアの情報部のサイバー攻撃部隊は、侵入してゆくのか。」と。 
・11月10日、日経新聞が、トランプはニュージャージー州のクリス・クリスティ知事を閣僚や省庁幹部など政治任用ポストの人選を進める責任者に充てると発表した、と報道した。副島氏は、この記事に注目し、共和党の指名候補戦を途中で降りてトランプ支持に回ったクリスティは、トランプに次ぐナンバー2である、彼はトランプの手下ではない大物であり、トランプの次の大統領になる意思がある、と見ている。
http://www.snsi.jp/bbs/page/1/

 以上が、副島氏の発言の中で私が括目すべきと思う点である。最初に書いたように、副島氏の発言は注意して受け止める必要がある。鋭い分析・洞察を示す反面、鳩山由紀夫と小沢一郎を高く評価し、安倍首相を酷評してもいる。その点で、副島氏は、誰が米国の大統領になるかを的中することはできても、誰が民利国益のためになることのできできる政治家であるかを判断することはできない学者ということができるだろう。
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