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2016年11月05日08:47

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大接戦の米国大統領選挙に、超弩級の爆弾発言

 米国大統領選挙は、大接戦になっている。最終盤になって、勝敗の行方は混とんとしてきた。
 10月下旬、3回にわたる公開討論会が終了した。ヒラリー・クリントンは討論能力の高さを見せ、大衆の支持率は上がり、次期大統領になる可能性が一段と高くなった。トランプには品性・能力・経歴等に多くの問題がある。私は、彼が大統領になることは、日本にとっても世界にとっても大凶だと思っている。だが、ヒラリーにかかわる問題もまた深刻である。国務長官時代の私的メールアカウントの使用、クリントン財団への献金を見返りとした口利き、夫ビルの女性問題での相手女性への脅し、難病の噂のある健康不安等である。とりわけ、意図的に国家の重要機密を外国に流していたのではないかという疑惑は、最も深刻である。
 FBIは、大量のメールを捜査した結果、違法性はないとして、早々に捜査を打ち切った。だが、コーミー長官の政治的な判断ではないかという反発は収まらない。なにより機密情報漏えいの疑いのある人物が、米国の最高指導者になるのは、米国にとって危険である。情報を流した相手に弱みを握られているから、その弱みを使って脅しをかけられる恐れがある。脅されれば、また情報を提供するという悪循環になりかねない。わが国にとって最悪なのは、日本に関する機密情報を大統領が中国へという流れである。
 ビル・クリントンが大統領だった時期、中国は移動式・多弾頭の核ミサイルに関する先端技術をアメリカから盗んだ。それによって中国はアメリカ本土を核攻撃できる能力を手にした。クリントン政権は、この窃盗事件に関して対抗策を取らなかった。理由は、クリントン夫妻やゴア副大統領、ケリー上院議員、民主党の幹部・有力者が、中国のスパイ組織を通じて、共産中国から多額の賄賂を受けていたからである。親中的だったヒラリーは、第1次オバマ政権で国務長官になると、中国への認識を変え、中国を警戒・牽制する強い発言を繰り返した。平成24年(2012)7月には、ハーバード大学で行った演説で、「20年後中国は世界の最貧国に転落する」と述べた。今回大統領選挙に立候補すると、南シナ海での中国の軍事基地建設に対し、断固とした対応をすることを言明している。だが、こうした姿勢とは裏腹に、クリントン財団には中国系の献金が多く寄せられており、表の発言と裏の行動のかい離が指摘されている。

 史上最低の大統領選のデッドヒートが続くなか、10月31日、ヒラリーに関し、FBIが新たな漏えいメールの捜査を開始したと連邦議会に通知した。その影響は大きく、セクハラ問題でトランプが支持率を落とし、もはや楽勝かと思われたヒラリーの支持率が急落し、トランプの支持率が持ち直した。両者の差は世論調査の平均で2%にまで接近した。
 ヒラリーの漏えいメールの中には、ヒラリーがシリアのアサド政権を打倒するために、いわゆる「イスラーム国」(ISIL)に資金を出し、武器の提供をしていたことを示すものがあることが暴露されている。この度、FBIは、大統領選挙に影響を与えるような発表はしないという不文律を破り、投票日まじかになっての異例の発表をした。そのことから、新たな捜査の対象は相当大きな問題をはらんだものと思われる。ヒラリー側がFBIに政治的圧力をかけても、抑えきれないレベルと推測される。仮にヒラリーが逃げ切って大統領になった場合、連邦議会で弾劾裁判に発展する可能性がありそうである。

 米国大統領選挙は直接選挙ではないので、世論調査の支持率だけでは勝者を占えない。勝者は州ごとの選挙人団をどれだけ確保できるかで決まる。支持率で下回っても、選挙人団を多く獲得すれば勝利。逆に支持率で上回っても、獲得する選挙人団が少なければ、破れる。
 勝利に必要なのは270人。CBSテレビの11月3日現在の予想によると、現状は民主党のヒラリー・クリントンが264に対して、共和党のドラルド・トランプが197。もしトランプが接戦となっているフロリダ、オハイオ、ノースキャロライナ、コロラド、ネバダで勝てば、197人プラス77人の274人を獲得して勝利。だが、ヒラリーがこれらの州のうちノースキャロライナで勝てば、264人プラス15人の279人を獲得して勝利となる。
 ほかのメディア、調査機関、政治学者等もそれぞれの分析を発表している。共通しているのは、ヒラリーの失速、トランプの猛追である。追い上げの勢いによっては、トランプの逆転がありうるという状況である。

 まさに大接戦である。この状況で最終盤、投票日の1週間前に、ヒラリー・クリントンのスキャンダルを暴露する長弩級の爆弾発言が出た。
 スティーブ・ピチェニックという米諜報機関のインサイダーが、YouTubeビデオで語ったもの。同氏は、キッシンジャー時代の国務副長官で、フォード政権からブッシュ父政権まで政権内部で活躍したとのこと。
 発言の概要は、下記の通りーー11月1日に、数々の癒着と汚職により、クリントン夫妻、彼らの取り巻き、オバマ政権が密かにシヴィル・クーデタ(軍人によらない)を実行することを知ったCIAとFBIは、カウンター・クーデタを実行した。
 CIA、FBIはクリントン夫妻に対して、クーデタを止めるよう要請したが彼等はそれを拒否した。そこで、米諜報機関はアサンジのウィキリークスを使ってカウンター・クーデタを実行した。
 クーデタと言っても武器を使用するものではなく、歴史上初めてインターネットに情報を公開する仕方で行う静かな、サイレント・クーデタ。米国の権力を奪取しようとするヒラリーが大統領になるのを阻止するため、米諜報機関が協同で対抗行動に出たもの。彼等は、クリントン財団を通して行ってきたクリントン夫妻の巨大スキャンダルを隠し続けたオバマ大統領、ロレッタ・リンチ司法長官、その他多数の関係者らを告訴する予定。
http://conservativetribune.com/state-dept-official-coup-hi…/

 諜報機関によるものゆえ、一般人が裏付けをとるのは困難だが、真偽は別として、大統領選挙に与える影響は相当大きなものになりそうである。トランプがこれを最後の切り札にするかどうか、またマスメディアがどれくらい取り上げるかによるだろう。
 この爆弾発言が、勝敗の行方にどう影響するか。予断を許さない。

関連掲示
・拙稿「史上最低の米国大統領選挙〜日本は国家再建を急げ」
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/0f07f38b76252dbad121c97d5c13bab6
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