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2016年07月01日18:36

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SF仕立てで失敗? 『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』

2010年に公開され、日本でも120億円近いメガヒット作となった『アリス・イン・ワンダーランド』の続編、『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』を見てきました。夏休み興行の先陣を切っての公開です。

しかしこの続編、監督のティム・バートンは続投せず(プロデュースのみ)、全米興行ではまさかの苦戦。レビューもかなり厳しいものが並ぶ結果になっています。

どのあたりに苦戦の原因があるのか、分析も踏まえての鑑賞レポートです。


【物語】
1875年。
大人になったアリス(ミア・ワシコウスカ)は、貿易船の船長として活躍し、中国への航海から英国へと戻ってきた。
しかし貿易会社はアリスを事務職に左遷しようとし、会社の経営陣とモメたアリスは、寝室の鏡から”ワンダーランド”へと迷い込む。
三月ウサギや白の女王(アン・ハサウェイ)と再会したアリスだったが、過去のある出来事にとらわれたマッド・ハッター(ジョニー・デップ)が心を閉ざしていることを知り、過去を変える旅へと出発する。


…冒頭からいきなり、荒海で海賊船の襲撃を受ける貿易船と、それを率いるアリス船長という、海洋冒険映画のような荒々しい展開。水しぶきを浴びて船を指揮するアリスは、もはや少女ではなく、たくましい海の女に。これには戸惑いました。

これで3度目となるワンダーランドに着いたアリスは、もはや驚くことなく、ファンタジーの世界を駆け回ります。そこにファンタジー映画の面白さ…奇怪な生物な魔法の世界の面白さ…はなく、しかも主人公は一人前の大人の女であることから、チグハグな違和感を感じざるを得ませんでした。続編を作るのに、前作から6年というブランクは長すぎたようです。

今回、登場人物が奪い合うあるアイテムはタイムマシンそのもので(デザインもサイモン・ウエスト監督版『タイムマシン』のそれにそっくり)、いくら過去に遡っても過去は変えられないという、SF的王道テーマが繰り返されます。ファンタジー映画を見に来た子供たちには、何のことだか理解するのは難しそうです。このあたりに興行的苦戦の要因がありそうです。

反して、今回のキーパーソンである、時間を司る”時間(タイム)”=サーシャ・バロン・コーエンは面白かったです。職務に忠実な反面、赤の女王にほれ込んでいるという異様なキャラクター(まともな登場人物などいませんが)。世界観には馴染んでおりました。

赤の女王と白の女王の知られざる過去など、盛り込みすぎた感はあります。
SF冒険映画として見ればそれなりに楽しめますが、ルイス・キャロルの世界とは別物と考えたほうが良いでしょう。

ティム・バートンがメガホンをとらなかったのは正解と言えそうです。★★★。

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