GWはまだ1日残っているのですが、予定していた見たい映画(映画館限定)はほぼ見られたので、まとめてみました。
●『白痴』(1951年松竹)
ドストエフスキーの同名小説を黒澤明監督で映画化した文芸大作です。
ちゃんと全編通して見たことがなく、ましてやスクリーンでとなると未体験だったので、北千住のシネマブルースタジオまで足を運びました。
完成当初は4時間超の上映時間だったのを、松竹からの圧力で渋々カットした結果、カットされたフィルムは今では見ることができません。カットされたと思われる箇所には字幕が挿入されます。
小津映画でお馴染みの原節子がメインヒロインとしてインパクト大に登場。清純なところのない、日陰の女という難役をうまくこなしています。ギラついた三船敏郎と、正反対な森雅之の対比が良かったです。★★★
●『母を求める子ら』(1956年日本映画製作者連盟)
戦前・戦後の松竹を代表する清水宏監督の特集上映で、シネマヴェーラで見ました。
突然行方不明になった幼い息子を、ただひたすらに探し続ける母の物語です。
清水宏監督は、子どもの演出がずば抜けてうまい。さすが、身寄りのない戦災孤児たちを引き取り、一緒に暮らしていた監督だけのことはあります。
無情さと温かさの両方が混在するラストは複雑でした。★★★
●『暁の合唱』(1941年松竹)
こちらも清水宏監督の映画。なんと太平洋戦争勃発の年の作品です。
路線バスの車掌としてバス会社に就職した女主人公と、同僚や乗客たちとの交流を描いたコメディの小品です。
清水監督とバスといえば『有りがたうさん』がありましたが、こちらは女性の社会進出を描いており、アプローチは異なります。
戦争の影は感じられず、作品自体ものどかな雰囲気なので、よく検閲を通ったと思います。
★★★
●『喜劇 駅前温泉』(1962年東宝)
ラピュタ阿佐ヶ谷で始まった、東宝の”喜劇・駅前シリーズ”の1作。
会津の磐梯熱海温泉を舞台に、対立する2つの温泉旅館(伴淳三郎vs森繁久彌)と、それぞれの跡取り息子・娘の結婚騒動を描いたコメディです。
金と女に目が無い伴淳三郎と、人情に篤い森繁久彌、板挟みになるフランキー堺という構図。
3人ともうまいのですが、森繁久彌はやはりズバ抜けて面白いです。
このシリーズはもっと見てみたい。同時期の社長シリーズよりも個人的には好きです。
★★★★
ログインしてコメントを確認・投稿する