mixiユーザー(id:6337596)

2016年04月23日20:00

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風化させてはいけない題材でも 『スポットライト 世紀のスクープ』

今年のアカデミー賞で作品賞・脚本賞を受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』を見てきました。

作品賞受賞の割には小粒ですが、アカデミー会員が好きそうな題材の映画です。


【物語】
2001年、ボストン。
地元新聞社の”ボストン・グローブ”に新編集長のバロン(リーヴ・シュライバー)が着任する。
カトリック教会神父による児童への性的虐待事件と、その記事の扱いの小ささが気になったバロンは、ベテラン記者のロビー(マイケル・キートン)が率いる少数精鋭の記者チームに調査を持ちかける。

事件の被害者への取材を続けるチームは、被害者と加害者の数が当初の予想よりもはるかに多いことを知り愕然となるが、教会からの圧力がかかり始める。


…比較的新しい実話をもとにしており、被害者も加害者も存命な中、よく映画化に踏み切ったものです。辛く厳しい題材の割には、ドキュメンタリーと見紛うほど静かに大人しくストーリーが展開するのが、逆に驚きでした。被害者の辛さや巨悪の黒い闇の部分に迫っているかといえば疑問ですが、わずか15年前の出来事を映画化したといえば、健闘した方かもしれません。

マイケル・キートンやレイチェル・マクアダムス、マーク・ラファロなど、実力のある俳優陣の中で、変人と言われる弁護士を演じたスタンリー・トゥッチがいい味を出しています。マスコミも信用せず、巨大組織との戦いの中で孤軍奮闘する弁護士で、裁判の間にひとりベンチで弁当を食べる姿も良かった。最後にマーク・ラファロ演じる記者にかけるセリフも良いです。

主人公たち記者のチームを、ただの正義漢として描かず、教会の信者たちが身近にいたり、友人の中に加害者側の関係者がいるなど、自分たちも当事者であるという事実を通して苦悩する場面をちゃんと描いている点は立派でした。

★★★。
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