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2016年04月10日01:04

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東宝実写版 幻の映画 『サザエさん』

日本映画専門チャンネルで、東宝実写版『サザエさん』が全10作連続放送されます。

「サザエさん」のみならず、長谷川町子作品はほとんどソフト化されておらず、この放送は貴重です。

こういう珍企画映画が大好きなので、この『サザエさん』第一作も録画して見ました。

1956(昭和31)年、東宝映画作品。スタンダード・サイズの白黒映画です。


【物語】
磯野家の長女・磯野サザエ(江利チエミ)は、高校を卒業し、女性雑誌社に就職するも、そそっかしいミスからクビになってしまう。偶然に知り合ったマスオ(小泉博)の紹介で、探偵社の事務職を得たサザエだったが、探偵の依頼内容が従兄弟のノリスケ(なんと仲代達也!)の素行調査だったことから大いに張り切るが…。


…映画の実写版サザエさん女優といえば、この江利チエミが有名ですが、実は戦後すぐのマキノ映画『サザエさん 七転八起の巻』(1948)では東屋トン子が先に演じています。

このトン子版『サザエさん』は最近フィルムが発見されたものの絶望的に見るのは困難で、しかも主演女優の東屋トン子が消息不明という、何ともいわく付きの作品(見たくて見たくて仕方ないです)。

それほどレアではありませんが、今回の『サザエさん』は、ハイビジョン・マスターの鮮明な画像で見られたのが幸運でした。全10作の録画必須です。


オープニング・タイトルに原作「サザエさん」の絵がそのまま使われており、俳優による磯野家の再現度も高く、プログラム・ピクチャーというよりは真面目に作られたコメディという感じです。

江利チエミのサザエさんは見事にハマリ役!
高校を卒業したてで結婚もまだ、マスオとの出会いが描かれる、いわば「エピソード0」的な物語なのでした。江利チエミのキャラクターはアニメーションよりも原作に近い感覚でした。

藤原釜足の波平もそっくりなのですが、衝撃的なのはノリスケを演じている仲代達也!
まさかこんなパッとしない脇役を演じている男が、将来の大スターになろうとは。これだから古い映画は面白いのです。

★★★。これは次回作以降も楽しみです。
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