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2016年01月23日17:22

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泥棒映画の法則を再現 『ザ・ウォーク』3D

ロバート・ゼメキス監督の最新作『ザ・ウォーク』を3D版で見てきました。

実際にあった無許可綱渡り事件を描いた映画で、綱渡りのシーンが頻繁に予告編で流れていますが、実はそれだけではない映画でもありました。


【物語】
1974年。
パリの大道芸人フィリップ・プティ(ジョセフ・ゴードン・レヴィット)は、綱渡りに魅せられ、ニューヨークに建設中だったワールド・トレード・センターのツインタワーで綱渡りをする計画を思いつく。
綱渡りの師匠でもあるサーカス団長(ベン・キングスレー)の反対を受けるも、フィリップの周りには次第に賛同者が集まり、計画が進行していく。

8月6日の深夜、ツインタワーに侵入したフィリップたちは、ついに計画を決行に移す。


…最近、あまり見なくなったジャンルに泥棒映画があります。
このジャンルには名作傑作が多く、ちょっと思い出すだけでも『黄金の七人』『トプカピ』『おしゃれ泥棒』『華麗なる賭け』『ホットロック』…と、わさわさ出てきます。

これらの映画に共通して言えることは、”目標・計画・実行”を丹念に描いているということ。
特にキモは目標と計画であり、それに対する主人公たちの情熱がないといけない訳です。

『ザ・ウォーク』はもちろん泥棒映画ではありませんが、モノを盗む代わりに無許可で綱渡りをするというだけで(とんでもない場所で)、泥棒映画と基本精神は変わりません。すなわち”目標・計画”が実に丁寧に描かれているのです。

ロープの結び方からその素材、ニューヨークでの賛同者集め、ツインタワーへの侵入計画など、映画をリアルにするための作業が地道に細かく描かれているからこそ、クライマックスの超絶綱渡りシーンが生きてくるのです。
神は細部に宿るということを、ロバート・ゼメキス監督は(『キャスト・アウェイ』以来久しぶりに)思い出してくれたようです。

ゼメキス監督はさらに、この映画で、ワールド・トレード・センターに命が宿ったかのような演出を施している点も特筆すべきことです。今は無くなってしまった悲劇の象徴に、最大限の感謝を捧げているようなショットがいくつもあり、胸が熱くなりました。

フィリップ・プティ本人に指導を受けたというジョセフ・ゴードン・レヴィットの綱渡り演技は、もちろんCGもあるはずですが、見事なものでした。一部のシーンでは補助ロープなどをつけずに実際に綱渡りをしてるそうです。

3D効果は相当のもの。高所恐怖症の方には絶対におすすめできない映画です。

★★★★。ロバート・ゼメキス監督の近作の中では一番良い映画でした。
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