日本映画専門チャンネルで、”超”がつくほど貴重な市川崑監督の最初期作品が放送されました。
いずれも初見でした。
●『弱虫珍選組』 (1935(昭和10)年 J.Oスタヂオ)
2014年、アメリカのアカデミー協会でフィルムが発見され、本邦初公開となったアニメーション映画です。市川崑は市川義一名義で、監督ではなくメインスタッフとして参加しています。
「花より團子の助」シリーズの第2話と位置付けされていますが、他の作品は現存するのかどうかも不明。杉浦茂の「コロッケ5円のすけ」に絵柄が良く似ています。
大男にからまれた主人公・花より團子の助が、大男を叩きのめす痛快劇です。
モブシーンや、実験的とも言えるギャグの数々に、のちの大監督の片鱗があります。
オールトーキーで、映像も非常に綺麗でした。さすがアカデミー協会、保存状態は良好です。
●『新説カチカチ山』 (1936(昭和11)年 東宝)
フィルムセンターの所蔵作品を放送。こちらも「花より團子の助」シリーズの1作です。
カチカチ山のたぬきがうさぎを誘拐。救出に向かった花より團子の助を死闘を繰り広げるという物語。ディスニー好きだった市川崑監督らしく、動物たちのキャラクターが生き生きとしていて楽しい1作です。
これをほとんど1人で作り上げたというのが凄い。
●『娘道成寺』 (1945(昭和20)年 東宝教育映画)
人形劇であり、のちの市川監督の『トッポ・ジージョのボタン戦争』や『新撰組』の土台ともなる作品。監督は金田一シリーズの『獄門島』でもこの題材を描いています。
素早いカット割りや、キャラクターの全身に照明を当てない演出方法などに、こちらも監督のルーツをうかがい知ることができました。
今月は続いて『トッポ・ジージョのボタン戦争』『火の鳥』『新撰組』が放送されます。BD録画必至の永久保存版です。
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