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2016年01月03日16:32

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ひとり珍品映画祭�� 『東京湾炎上』

先日、偶然DVDを入手した映画『東京湾炎上』を自宅のホームシアターで見ました。

『日本沈没』『ノストラダムスの大予言』に続く東宝特撮パニック映画の第3弾で、DVDは前から出ていたのですが、廉価で購入したものです。

これがまた、聞きしに勝る珍映画でした(ほめ言葉)。1975(昭和50)年の東宝映画です。


【物語】
原油を満載し、日本へ向けて帰投中だったオイルタンカー”アラビアン・ライト”が外国人の武装勢力にシージャックされた。先進国による天然資源の独占に反対する犯人グループは、太平洋岸の石油化学コンビナートの爆破と、TV中継を日本政府に要求。窮地に陥った内閣は、特撮による疑似映像を放送することを計画する。

一方タンカーでは、船長の宗方(丹波哲郎)と石油技師の館(藤岡弘)、機関長の小佐井(宍戸錠)らが、犯人グループと対立。緊張状態にあった。日本人の”ムンク”(水谷豊)を含む犯人達は、船内の原油タンクに時限爆弾を仕掛けていた。


…巨大タンカーのシージャックと、特撮映像によって犯人の目をくらます作戦が展開するというプロットは面白いのですが、何せツッコミ所のオンパレード。そういう楽しみ方をする映画と割り切って見るのが正しいようです。

まずキャストが凄い。丹波哲郎・藤岡弘・宍戸錠が乗組員の船になんて絶対乗りたくない(笑)。
犯人のひとりが”相棒”水谷豊というのも凄い話です。

いとも簡単にタンカーをシージャックしてしまう犯人グループは、恐らくアフリカ出身の黒人のボスを中心に、「全員がこれに備えて日本語を習得した」という力のいれよう。何語か分からない怪しげな日本語を話す犯人たちが胡散臭さ満点の中、ボスと丹波哲郎が流暢な英語で議論を交わすのには感心します。

主人公は一応藤岡弘の訳ですが、シージャックされたあと犯人から離れて単独行動するので、『ダイ・ハード』ばりに活躍すると思いきや、あっという間に犯人に捕まるお粗末さ。機関長の宍戸錠は頼もしいように見えて意外と見せ場がありませんでした。

タンカーに仕掛けられた爆弾のタイマーが1時間後だったり(爆発までの間に解除してしまう)、たまたまコンビナートを爆破する特撮映画のフィルムのストックがあったり(都合が良すぎる)、特撮映像の放送中に雨が降ってきて犯人にバレるなど、脚本には問題がありすぎます。

この映画の公開前には名作シージャック映画『ジャガーノート』が公開されているはずですが、スタッフは見ていないのか。

コンビナート爆破の特撮映像と、内閣の科学顧問が政府官僚に「もし東京湾で大型タンカーが爆発したらどうなるか」を解説する空想映像(『ノストラダムス』と同じだ)は迫力に満ちています。実際のタンカーとセットを組み合わて撮影した映像には説得力がありました。★★★。


70年代東宝特撮3部作(勝手に私が名づけた)の中では最短の上映時間なのも、スケールダウンの一因と言えそうです。

とはいえ3部作すべてがソフトで揃ったのには満足。

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