30年ぶりのシリーズ最新作『マッドマックス/怒りのデス・ロード』公開直前ということで、TVでしか見たことが無かったオリジナル3部作を、ブルーレイで見直してみました。
最終戦争後の荒廃した世界を描くアクションという、漠然とした認識でしかなかったシリーズですが、通してみると、ディストピアSFとしても良くできています。
スピードバカな悪玉たちが壮絶に爽快に死んでいくのも毎回楽しいです。
●第1作『マッドマックス』(1979年オーストラリア)
ジョージ・ミラー監督&メル・ギブソンの大出世作。
エネルギー危機が勃発し、大国が一触即発の状態となったのを背景に、オーストラリアのハイウェイ・パトロール警官マックス(メル・ギブソン)と、暴走族のトーカッター(ヒュー・キース・バーン)一味との死闘を描くカー・アクションです。
チンピラ暴走族の中でも絶大なカリスマを誇るトーカッター=ヒュー・キース・バーンの迫力が凄まじく、インド出身のシェイクスピア俳優という特異な経歴を持つ彼の魅力が炸裂します。反面、復讐の怒りに燃えるマッドマックス=メル・ギブソンはまだ若く、後のシリーズに比べると大人しく静かな感じ。ただし悪玉を圧倒する威圧感はあります。
●第2作『マッドマックス2』(1981年オーストラリア)
ついに世界大戦が勃発し、秩序は崩壊。人びとが資源(水と石油)を巡って殺し合いを繰り広げる中、ひとり放浪するマックスは、石油製錬施設に立てこもった人たちを助けるハメに。
オートジャイロを操るインテリのチンピラ”ジャイロ・キャプテン”(ブルース・スペンス)が登場、次第にマックスの味方になる様が描かれ、バディ・ムービー風の趣があります。
また、この作品から、後の映画や漫画に大きく影響を与える、無秩序状態の中のヒャッハァァァァァ!な人たちとクルマが多数登場。強烈です。
●第3作『マッドマックス/サンダードーム』(1985年オーストラリア)
核戦争により、都市は壊滅。放浪を続けるマックスは、砂漠の中の街で支配者の女(ティナ・ターナー)に利用され、追放されるが、オアシスで暮らす子どもたちを率いて再び街を目指す。
回を重ねるごとにどんどん治安が悪くなり、文明が崩壊していくシリーズですが、ついに本作で電力すらままならない状況に。ガソリンがほぼ枯渇したのか、クルマは最後まで登場せず、カー・アクションとしての面白さは希薄になっています。
ほとんど地のまま街の女王を演じるティナ・ターナーが素のままでのハマリ役。
2作目で神話として語られるマックスのその後が描かれたように、本作でも神話化する様子が描かれ、その後がどうなったのか、観客の想像にゆだねる形で映画は終わります。
30年後、ついに間もなく公開される新作では、どのような世界観が描かれるのかも楽しみです。
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