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2015年05月24日00:40

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「巨人」が先か「メイズ」が先か 『メイズ・ランナー』

3本目に見た新作映画は、全米で大ヒットを記録した『メイズ・ランナー』です。

ジェームズ・ダシュナー原作のヤング・アダルト小説(日本でいうラノベ)を映画した大作で、3部作の第1章と位置付けられています。

同類ジャンルの先駆け『ハンガー・ゲーム』のメガヒット以降、このタイプのディストピアSFが増えましたが、インディペンデント系の作品がほとんどでした。本作は、メジャーの20世紀FOXが初めて製作したヤング・アダルトSFと言えそうです。


【物語】
記憶を失い、地下から突然地上へ放り出された青年(ディラン・オブライエン)。
そこは四方を巨大な壁に囲まれた小さな森のような場所であり、同じような境遇の若者がコミュニティを作って暮らしていた。壁のように見える建造物は巨大迷路の一部であり、森はその中央に位置していることが分かる。
やがて自分の名前が”トーマス”であることを思いだした青年は、迷路の向こうの世界に強い興味を持つ。迷路の壁は、昼間だけ一部が開くが、外に出て帰ってきたものはいないという。
迷路の中にいるという化物が森を襲ったことから、トーマスとその仲間たちは、決死の覚悟で外に脱出することを決意する。


…国籍も時代も場所も不明、閉じ込められた理由も分からない。手がかりは、”外の奴ら”が定期的に送ってくる物資に書かれたわずかな文字と、主人公の断片的な記憶のみ。かろうじて、高度な科学文明の存在が示唆されていますが、何せ3部作の第1章なので肝心なことは何も分からず続劇となります。

心配なのは、劇中の主人公たちではなく、第2作が無事に日本で公開されるのかということ。
あれだけ全米で大ヒットした『ハンガー・ゲーム』でさえ、日本では散々な興行でしたので、本作もヒットしてもらわないことには2作目の公開が怪しい気がします。

この第1作は、全米では去年の9月に公開されていますが、半年以上経っての日本公開なのが気がかりです(しかも連休明けという微妙な時期)。アメリカでの第2作の公開は今年の9月で、日本での公開日は未定。ただし2作目の予告編は本編終了後に上映されます。

肝心の映画はというと、既視感は満載でも悪くは無い出来。
ただしどうしても我が国の「進撃の巨人」を思い起こさずにはいられない設定で(巨大な壁のすぐ近くで暮らす若者達の中世風の生活…とくれば尚更)、「巨人」が先か「迷路」が先なのか分かりませんが、少なくともキャラクターの平坦さとアメリカ映画的ステレオタイプさという点では、群像劇としての面白さがある「巨人」が一枚上手かもしれません。

続編に期待…という他はないようです。★★★。
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