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2014年10月30日08:45

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2020年東京オリンピックに向けて、日本の心を取り戻そう3

●本題(続き)

 最近は日本の伝統・文化・国柄に触れ、これを高く評価する外国人が多数いる。日本人も気が付かないほど、ディープなところに目を向けて、日本の良さを感じ取っている外国人が増えている。
 早くから日本の伝統・文化・国柄を高く評価している外国人の一人が、アルバート・アインシュタイン。アインシュタインは、20世紀最高の天才科学者。第1次世界大戦後の1922年に来日し、伊勢神宮に参拝して、次のように語った。
  「近代日本の発展ほど、世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴いていることが今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界の一箇所くらいなくてはならないと考えていた。
 世界の未来は進むだけ進み、その間、いく度か争いは繰り返され、最後の戦いに疲れる時が来る。その時、人類は真実の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならぬ。この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜き超えた、最も古くまた尊い家系でなくてはならぬ。世界の文化はアジアに始まってアジアに還る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。
 我々は神に感謝する。我々に日本という尊い国を造っておいてくれた事を」
 アインシュタインがこれほどまでに高く評価する日本の国に伝わるものが、日本精神である。

 日本精神を説く最も代表的なのは、聖徳太子が十七条憲法で説いた「和を以て尊しとなす」という和の精神。古代の日本はシナ文明の影響下にあったが、平安時代から、シナの漢文による教養を意味する漢才に対して、日本人の生活の中で発達した知恵を「大和魂」と呼び、日本人の独自の精神を発揮してきた。江戸時代には、徳川光圀の「大日本史」の編纂によって、日本の歴史の研究が進み、他国に比類ない国柄が自覚された。当時シナでは、漢民族が異民族に支配されていた。古代の王朝は、とうの昔に消え失せていた。だが、わが国には神話の時代から皇室が続いている。その事実の認識が、日本人の精神を高めた。幕末に黒船が来航すると、独自の国柄の自覚を以て、若者たちが立ち上がり、明治維新を成し遂げた。明治時代に日本は国際社会に広く参加し、欧米を含む各国の精神と比較して、日本精神の研究が深められた。学者や有識者の多くによるのは、古事記・日本書紀などの書物から、日本精神とはこういうものだろうと考察するもの。
 しかし、ここでご紹介する大塚寛一先生は、日本精神の捉え方の次元、深さが違う。大塚寛一先生は、日本精神復興の啓発活動を展開された。聖徳太子の「和」の精神は人の和を説くものだが、大塚先生は、宇宙万物を貫く法則、調和の理法に立って、日本の国に伝わる精神を見ておられる。そして、日本精神は、宇宙の根本理法が人間生活のうえに表われたもので、自然の法則にかなっていると言っておられる。そして、日本精神の神髄を初めて明らかにされた。真の日本精神とは、一言でいえば、宇宙の法則にのっとって、人と人、人と自然が調和して生きる生き方である。だから、世界中どこにもあてはまる精神である。
 私たちの先祖は、日本精神の神髄のところまでは、把握できていなかったものの、親から子、子から孫へと日本の心を伝えてきた。それによって、世界にも稀な立派な国柄を形成し、維持・発展してきた。その神髄を学ぶことによって、日本精神の真価を理解できるようになる。
 さて、大塚先生は、世界は大転換しつつあり、21世紀には、日本精神が世界で重要な役割を果たすようになると早くから説いておられる。まず、日本を再建し、そして世界にもっと貢献できるようにめざしたい。そのために、日本精神を取り戻し、さらに日本精神の神髄を学んでいただきたい。

 結びに、私の活動についてお話しする。私の<オピニオン・サイト>は、「日本の心」と「オピニオン」に分かれている。「日本の心」の部分は、日本の伝統・文化・国柄等について、「オピニオン」の部分は、政治・経済・国際関係・文明等について書いている。今後も、主にインターネットを使った活動を続ける。東京近郊であれば、講演や勉強会も可能である。

●質疑応答

 参加者から質問を受けた。大意次のような質疑応答をしたと記憶する。

Q 愛国精神と日本精神の違いは何か。
A 愛国精神は愛国心ともいう。愛国心はどこの国にもある。祖先が作ってくれた国、祖先が維持・発展に尽くしてきてくれた国を愛し、これを受け継ぎ、さらに発展させようという愛国心は、どこの国でも大切にされている。日本精神は、古来日本人に先祖代々に伝わる精神。その中には、国を愛する愛国心も含まれている。

Q 海外に行ったいとこが、自分の国について聞かれて答えられず、ますます日本を嫌いになってしまった。どうすればよいか。
A 海外留学をして、ますます日本から心が離れてしまう人と、それをきっかけに日本について学び、日本の良さに気付く人がいる。学校等で日本の特徴や素晴らしさが教えられていないため、外国人に自信を以て日本の良さを話せない人が多い。自分の国に無知であるために、自信が持てない。
 いとこさんには、例えば、日本の皇室は、古代から125代の天皇まで、ずっと今日まで続いている。そういう事実を何かのきっかけに知ってもらうようにするといいと思う。

Q 大塚先生は、夜の時代と昼の時代と言っているが、2014年の現在、どちらになるか。
A 大塚先生は、これまでの人類の歴史は、対立・抗争の夜の時代だったが、21世紀には、光明・平和の昼の時代に替わると説いている。2014年の現在は、夜から昼に移り変わる夜明けの時代に当たる。これから、21世紀が進むにしたがって、昼の時代に入っていくと予言している。

Q 「イスラム国」のような、国家ではない組織が活動し、テロを行うなどしているが、どのように対処するとよいか。また日本にはどういう役割があるか。
A 「イスラム国」はイスラム過激派組織が、「イスラム国」を自称しているもの。こうした国家外の組織の活動が各地で目立っている。そのため、世界が混沌としているという感じを受けるだろうが、歴史的に大きく見ると、20世紀半ばまでは、国家間の利害対立は、すぐ戦争になった。だが、今日では国家間での戦争を避け、対話や協調によって解決しようという方向に大きく変わってきている。国家以外の組織に対しても、国家間の国際的な協力で対処することが必要である。日本には和の精神を発揮し、対立・抗争する双方に対話の場を作り、協調を促していく役割がある。

Q オリンピックに向けて日本の心を取り戻すために、明日からでも実行できることは何か。
A 相手の身になって考えることを実行することをお勧めしたい。家庭でも職場でもビジネスでも、自分の気持ちや感情や利害を一方的に押し出すと、ぶつかり合いになる。相手の立場、相手の気持ちを考えることで、気持ちのずれや感情のもつれ、利害の対立に解決の道が浮かび上がってくる。
 世界から評価されているおもてなしは、相手の身になって考える日本人の細やかな心配りの現れ。客にくつろいでいただこう、喜んでいただこう、楽しんでいただこうと相手の立場、相手の気持ちを考える気遣いが高く評価されている。
 普段の生活でも相手の身になって考えることを心掛けたい。それなら、だれでも今日からでもできる。(了)

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