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2014年01月07日08:44

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戦後韓国の慰安婦制度こそ、真の国際人権問題3


●朝鮮戦争時の韓国軍慰安婦(続き)

 金貴玉氏は5年間にわたって調査を続けた。インタビューを通じて、男性の証言者たちから、韓国軍慰安婦たちは化粧しておしゃれをした赤線地帯の女でなく、やぼったい容貌の15〜16くらいの幼い女性だったと聴いた。金氏は、次のように書いている。「もちろん戦争孤児も一部いたかもしれないが、大部分が左翼賦役容疑者だったと推定される。いわゆるアカ疑惑を受けている状況で武力を持つ軍人たちに対して慰安を断ることは死を意味した。左翼を口実で簡単に引っ張ってくることができなかったか。これは本質的羞恥心に触れた処懲罰であり、左翼に対する暴力的報復と見ることができる」と。
 また金氏は、1950年当時医科大学生だった李という女性から体験を聴いた。李氏は6月25日に朝鮮戦争が勃発した後、ソウルに残って朝鮮人民軍に協力したため韓国軍に逮捕され、他の女医大生3人とともに引き渡された部隊の将校4人に配分された。李氏は、ある将校の助けで解放されたが、他の3人はそれ以来、再び見ることはなかったという。
 金氏が平成14年(2002)2月、立命館大学で開催された国際シンポジウムで、韓国軍慰安婦問題について発表すると、韓国では、その衝撃的な事実を朝鮮日報を除く国内主要日刊紙とニュースが報道した。だが、その後、金氏の論文は、メディアからほぼ無視された。一方、韓国国防部資料室に置かれた韓国軍慰安婦関連資料の閲覧は禁止された。
 「週刊新潮」は平成25年11月28日号で、戦後韓国の慰安婦問題について書いた。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131205-00010001-shincho-kr
 「朴槿恵大統領の父・朴正煕元大統領は『米軍慰安婦』管理者だった!」と題したその記事は、朝鮮戦争時の韓国軍慰安婦について、金貴玉氏のその後の研究を紹介している。
 金氏は現在、漢城大学校教養科助教授(社会学)、同校戦争と平和研究所所長をしている。金氏は『軍隊と性暴力』に収録された論文に次のように記している。
「設置時期は不明確だが、1951年夏ごろに戦線が現在の休戦ライン付近で膠着状態に入ってからと思われる。閉鎖されたのは1954年3月である。(略)陸軍本部はまる4年近く軍『慰安所』を運営したのだ」
 『後方戦史』の実績統計表をもとに、金氏は書く。「1人の『慰安婦』が1日に6回以上『慰安』を強要されていたことがわかる。また、『出動慰安』の場合、一日20〜30回の『慰安』を強要されたものと考えられる。(略)前線での『慰安部隊』の利用はチケット制であった。しかし誰にでもチケットが配られたわけではない。戦場で勇敢に戦い、功を挙げた順番に配られる」と。
 前線に慰安婦を送るときには1人ずつドラム缶に押し込み、補給品の名目でトラックに積んでいたというから、人間扱いではない。補給品である。
 金氏は、聞き取り調査の結果として、次のように書いている。
「ある10代後半の未婚女性が、1951年春まで咸鏡(ハムギョン)南道永興(ヨンフン)郡に住んでいた。ある日、韓国軍情報機関員、いわゆる北派工作員たちにより拉致され、一日で韓国軍の軍『慰安婦』へと転落した。(略)また、強姦の結果、『慰安婦』とならざるを得なくなったケースもある。(略)韓国軍『慰安婦』制度はあくまで軍による性奴隷制度であり、女性自身は性奴隷であったといえる」と。
 金氏によると、韓国軍慰安婦には、北朝鮮の女性兵士や女性ゲリラの捕虜、北朝鮮・中国の協力者とみなされたり逃げ遅れたりした韓国人女性で、強制的に慰安婦にされた者もいたと見られる。だが、それらの女性たちのほとんどは、自らの体験を明らかにしようとはしないという。
 近年、金氏は、次のように書いている。「一部では韓国軍慰安婦問題に対して公娼だと断定して、再論の余地がないものと片付ける傾向がある。国家では公娼であったかも知らないが女性の立場で韓国軍慰安婦制度は軍による性奴隷制度だ。公娼制が国家が女性の性を統制したケースなら、慰安所は戦時という状況で国家よりさらに強力な力を発揮する軍が、運営の主体だ。戦争と武力の前で女性が自立したり選択する余地はなかった。構造的にその道しか開けていない時は選択でない。それは構造的な暴力だ」と。
 わが国は、戦前の軍慰安婦について韓国から厳しく非難されている。だが、日本軍の慰安所は民間業者が経営したものだった。また、官憲が慰安婦にするために婦女を強制連行したという証拠は、まったく見つかっていない。ところが、驚くべきことに、戦後の韓国では、韓国軍が直接慰安所を運営していた。また、拉致・強姦等により、女性を強制的に慰安婦にし、補給品名目でドラム缶に入れて前線に、連行していたというのである。わが国の戦前の軍慰安婦は、超高級取りの売春婦だった。戦後韓国の軍慰安婦は、これとは全く違い、軍が拉致・強要した。韓国人は、自国で韓国人が行っていたことを戦前の日本軍も同様にしていたのだろうと考え、根拠なき批判を日本に対して行っているのである。その一方、自分たちが行っていたことについては、自己批判していない。これは極めて背徳的な態度である。

 次回に続く。
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