mixiユーザー(id:34218852)

2012年01月29日09:14

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猫の手も借りたい

 我が家の猫は、調理台に上がって水道の蛇口をなめる。これは、縞がしていて、水が飲みたいというのである。ちゃんと水が飲めるように容器に入れているのに。考えてみれば、母猫の乳首をなめて乳を飲んでいたのだから、その方法を思い出して応用したのだった。
 後から来た三毛もそうするが、飲むためだけでなく、水が流れるのが面白い、はたくと飛び散るのが面白い、頭からかぶったらもっと飛び散る、という遊びを発見したようである。
 三歳半すぎた縞はもうあまりまとわりつかないが、半年ほどの三毛はついてまわるし、新聞を読めば上に座るだけでなく、ダッシュして下に潜るやらかみちぎるやら大騒ぎをする。これは、遊んでもらおうとしているのだろうが、人間のしていることを覚えようとしているようなのだ。つまり、飼い主が親猫の代わりなのである。砂糖つぼから匙でコップに入れていると、すぐにやってきて手を突っ込もうとする。自分も砂糖をすくいたいのである。
 この仕草は、単なる遊びではない。親のすることを覚えて自分でもすること、これで子猫は大人になるのである。猫は本当に積極的に親に付きまとって学ぼうとしている。ただ、残念ながら人間のすることを学んでもあまり役に立たないのだが。せいぜい、水浴びを覚えて遊ぶくらいか。
 「猫の手も借りたい」ということわざは、この猫の徒弟的な見よう見まねとそれなりの器用さを指しているのに違いない。残念ながら、下手すぎる徒弟なので手伝わせるわけにはいかないが、忙しくなってくると、この猫の手がもう少し人間の手のように動けばなあと、一瞬思うわけであろう。
 犬の場合は、そこまで飼い主のまねをすることはない。犬の手は猫ほど器用に動かない。猫パンチのように、横に動くことはないわけだから、機能的に無理だから、犬の手も借りたいとは言わないのである。
 猫を見ていると、人類の次に進化するのは、猿、それから猫ではないかと思えてくる。
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