パート1
四辺形が光ってカエルが鳴き出した
ウグイスがセヴィリアの理髪師序曲?のように鳴いた
おまえは声の手抜きをしただろう
今日は、向こうの土手の菜の花も眠そうだ
パート2
60年前に、ここまで水が来ましたよ。
その時、外堤防はあったのだろうか。なければ、布施弁天の階段も水に浸かったはずだ。
これより下に家を建てるな、という碑があります。
今日の利根川はゆったりゆったり、曲がりながら流れている。
時には、まっすぐ流れたくなるのだな。
パート3
土手に続く斎場は新緑におおわれた
頻繁に、静かに車の列が入って行く。
常緑樹の楠が、しきりに古い葉を落としている。
いつの間にか車でいっぱいになり
また、いつの間にか空になり、新緑のさやぎだけになった。
パート4
この土手は町に抜けられるか
分かりません
はっきりしているのは、空の下にいることだけ
なんとイージーな、教師のたまではないな
パート5
上空に寒気があるとかで、霞の中にいるというのに、冷たい風が降りてくる。
おいおい、黒雲でいっぱいになったぞ。あられでも降らすのか。
大粒の雨が地面をたたき、雷がつづく。新緑も身をよじっている。
そして、30分。霞も洗い流して、黒雲は下へと移動していった。
筑波山が居眠りから目をさました。
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