カナダ製のドキュメンタリー映画『サタンがおまえを待っている』を見てきました。
1970年代から90年代にかけて、全米で話題となった”サタニック・パニック”のきっかけに迫る作品です。
…1970年代、1冊の本が出版され、世間は騒然となる。
ある女性が、精神科医から治療を受けるうちに、忘れていた幼少期の記憶を思い出すが、それはカルト教団から悪魔的な儀式を施されていた、というものであった。
その真相を求めて、当時の関係者が証言する。
…1970年代後半というと、映画『エクソシスト』をはじめとするオカルト・ブームが起こった時代。この映画のような騒動が起こったとしても不思議はない感じがします(ただしこれはキリスト教国であるアメリカだから。我が国からすると、TVバラエティの域を出ないように思えます)。
焦点は、きっかけとなった本の患者の女性が果たして本当に悪魔的儀式を受けたのか、それは精神科医の誘導尋問的な(悪意のある)治療のためではなかったのか、ということ。映画は、どうやら根拠のない捏造であった疑いが強いことを示唆しており、実際のカルト教団の関係者も登場し、「でっち上げ」であることを語っているあたり、悪魔の儀式そのものの残酷性よりも、捏造された情報が社会に与える影響の深刻さを訴えたかったようです。
★★★。
ログインしてコメントを確認・投稿する