だいぶ昔に見ていたはずなのだけれど忘れていた映画『カメレオンマン』を国内盤ブルーレイで見ました。先日リリースされたウディ・アレンBOXの1編です。
ウディ・アレンの数多いフィルモグラフィの中でも特異な1作です。
1983(昭和58)年、アメリカ映画。カラー・白黒混合のビスタ・サイズです。
【物語】
1920年代のアメリカで、一人の男が大衆のヒーローとなっていた。男の名はレナード・ゼリグ(ウディ・アレン)。周囲の人間に合わせて、ある時は黒人になり、ある時は東洋人にもなる、”変身癖”ともいうべき特殊な体質を持っていた。精神科医のフレッチャー博士(ミア・ファロー)のもとで治療に成功したゼリグは、マスコミによって時代の寵児に祭り上げられるが、やがて人気は凋落し、行方知れずとなる。
まもなく、ナチ党大会のニュース映像に、ヒトラーの側近として映っていたゼリグがいた。
…いわゆる”モキュメンタリー”としての作りで、これは最初期の作品の類です。
ウディ・アレンとしては、これが長編第11作の監督作で、まだ実験的な題材への野心があったのでしょう。
1920〜30年代の有名人のニュース映像にさりげなく映っているゼリグ=ウディ・アレンの変身ぶりが楽しいです。CGもない時代で、編集が見せる巧妙な技。撮影は『ゴッドファーザー』でも有名なゴードン・ウィリスです。
マスコミの総攻撃により、あっという間に天国から地獄に落とされるというのは、今の世と同じ。40年前の映画でも、世の中はそんなに変わってないことを見せつけられます。
ヒトラーと一緒に映り込んでいるウディ・アレンという珍場面がおかしい。
★★★。
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