フランシス・フォード・コッポラ監督が自費で製作したというトンデモ超大作『メガロポリス』をIMAXで見て来ました。
豪華キャストのSF叙事詩という鳴り物入りだったのに全米では酷評され、配給会社も決まらず、コッポラ監督が最低映画監督賞を受賞してしまうなど、逆に見たくなる要素が多い映画でした。
朝8時台のIMAXシアターは自分も含めて観客は6〜7人ほど。あの巨大劇場がこれほどガラガラなのは初めて見ました。
正直、クリント・イーストウッドの新作はお蔵入りなのにこっちは公開するのか、という理不尽さを感じる出来でした。
【物語】
アメリカ共和国の経済都市、ニューローマ。
金融や政財界を牛耳るクラッスス一族のひとりで、著名な建築家のカエサル(アダム・ドライバー)は、自身の開発した驚異の新素材”メガロン”を使い、ニューローマをユートピアへと造り替えようとしていた。一方、保守的な市長のキケロ(ジェンカルロ・エスポジート)はカエサルと対立していた。キケロの娘のジュリア(ナタリー・エマニュアル)がカエサルに興味を持ったことから、一族の乗っ取りを企むクローディオ(シャイア・ラブーフ)が暗躍し、権力闘争が始まる。
…登場人物の名前や映画のセットから、古代ローマの物語を近未来に置き換えたら…というところに着想があったようで、SF版『サテリコン』のような狂乱ぶりが描かれます。
名前だけ並べると豪華なキャストも、ジョン・ヴォイトやダスティン・ホフマン、タリア・シャイアなど、もう第一線を退いた俳優をかつぎ出し、ダスティン・ホフマンに至ってはひどい扱いの役で、出がらし感も否めませんでした。
まあそれはともかく、物語の方はそこまで悪くはなく、奇想天外な理想都市を創ろうとする建築家のお話で、そこまで大層なものでもありません。かといって70年代の黄金期のコッポラ監督の冴えは皆無。見る影もないです。
名監督の集大成は、必ずしも傑作ではないということを証明してしまった映画でした。
IMAXの大画面もただただデカいだけで必要性を感じませんでした。
★★★。
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